【名探偵コナン】烏とダイヤモンド〈4〉

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ｰｰｰｰｰ

1週間後

「暇…」

ソファーで寝ていた小鳥遊は、目を覚ますとそう呟いた

先日のパシフィック・ブイの件以降、組織は大きな動きを見せていない

ISRTには、それ以外の仕事も来るが、殆どは直接動くほどでもない程度のものだ

DGSEの仕事も組織が動きを見せない以上は、監視のみで小鳥遊の仕事はない

つまり、暇なのだ

どうしたものかと小鳥遊は首を動かしてテーブルを見る

書きかけの論文と無造作に積み上がった分厚い本、飲みかけの珈琲

「…………」

小鳥遊は体を起こした

その拍子に、体の上にあった本が床に落ちる

本を拾って、積み上がった本の上に置くと、論文を見た

「(これなら今日中に終わる…)」

小鳥遊はカップを持つと、キッチンに行った

食器が溜まったシンクにカップを置く

「………流石にやるか…」

他にカップも無いしと小鳥遊はスポンジを手に取る

「(そう言えば、洗い物なんて久し振りだな…)」

食器を割らないように気を付けながら、食器を洗う(洗い物で食器を割るタイプだそう)

洗い物を終えると、これからどうしようかと考える

ｳﾞｰｯ ｳﾞｰｯ

すると、テーブルに置かれた携帯電話が震えた

「？」

画面を見ると、メールの通知が表示されていた

メールを開く

『料理だけはしないでください』

たった1文だけが画面に映し出された

「………誰がやるか」

小鳥遊はそう言うと寝室に入った

クローゼットから出した服を着る

そして、携帯電話とパソコンを鞄に突っ込むと、上着を羽織って部屋を出た

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