【名探偵コナン】烏とダイヤモンド〈4〉

第十幕 ページ38

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「やあやあ諸君
お待ちかねの定期検診の日だぞー」

リアムに連れられてISRTの拠点に来たアリスがそう言った

何時にもましてハイテンションなアリスに対し、検診の対象者達のテンションは低い

「俺達もか？」

「そうだよ ボス命令！」

張の問いにアリスはそう答えた

「張さん達は、一般的なもの
レティちゃんはいつも通りね」

「………」

「嫌そうですね」

アリスの言葉に嫌そうな顔をする小鳥遊にリアムがそう聞いた

「別に」

小鳥遊はそう返すと、珈琲を飲んだ

「さあ、君達
医務室に移動するんだ」





拠点に作られた医務室には、小規模な病院にあるものは一通り揃っている

「身長と体重はいらないよ 興味ないから」

「(興味…？)」

「視力と聴力はリアム君に任せるとして、胸部のレントゲンと血と心電図か」

白衣を着たアリスがそう言いながら医務室内を歩き回る

アリスが器具の準備をしている間に、視力と聴力の検査をする

「ここまで徹底して貴方達の健康を維持しようとするとは…あの方の気合いの入れようは凄いですね」

ランドルト環を機械で表示させながら、リアムが言った

「若いの少ないからな」

「ウチで1番若いの、雪夜君だっけ」

リアムの言葉に張と李がそう言った

「年齢は兎も角、煙草と酒を異常なほどやってる奴がいるからだろう」

「張さんの事か」

「お前の事だ」

自分ではないと言う小鳥遊にグレイがそう返した

「まぁまぁ 検査はやって損はないですから」

毎度の如く、口にはしないが定期検診が嫌いな同僚達に少し呆れつつも、十七夜月(かのう)はフォローを入れた

アリスは拗ねると面倒だと知っているからだ

「じゃあ次はレントゲンね
レティちゃんは、張さん達のが全部終わるまで休憩してていいよ」

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