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時は少し遡り、小鳥遊が
新館に移動し、スイートルームの扉のオートロックをマスターキーで開けて、小鳥遊は室内に忍び込んだ
真っ暗な部屋をペンライトの僅かな光で照らす
備え付けのシェルフの引き出しを開ける
「(あった…)」
そこには、DGSEの局員であることを示すIDと拳銃が入っていた
「…………」
小鳥遊はIDと拳銃をジャケットに仕舞った
ﾁｬｷ
「来ると思ってたわ…ロゼ」
「招待状を貰ったからね」
後頭部に突き付けられた銃口と聞き覚えのある声
「態々私を此処に招待するなんて、何を企んでいるんだ？ ベルモット」
ベルモットの足元に封筒を投げた小鳥遊は、自分の背後を取っているベルモットにそう聞いた
「DGSEの尾行に困ってるのよ どうにかしてくれない？」
「尾行には気付いてたか」
小鳥遊はそう言いながら、ベルモットの方を向いた
アンバーとグリーンが混ざったアースアイがベルモットを映す
「でも、先に手を出したのはそっちだ
馬鹿なカップルを嵌めて利用し、民間人に手を出しづらい立場であるジャックを殺させた…貴女が動くほど、彼は何かしたか？」
「ロゼ…貴女に会う口実を作る為よ
そのIDと拳銃はあげるわ その代わり、私の質問に答えて」
「私、貴女とそんな交流なかったでしょ」
「ええ だからこそ気になるのよ
組織を裏切った貴女に、何故“あの方”はそこまで執着するのか…」
「……そんな事聞いてどうするの？」
「それを答えるだけの価値が、それにはないわ」
ベルモットは、IDと拳銃を指してそう言った
「……ﾊｧ…」
小鳥遊は、後ろにあるシェルフにもたれ掛かった
「価値、ねぇ…」
「……………」
ベルモットは未だ、小鳥遊に銃口を向けている
その銃口を眺めた小鳥遊は、口を開いた
「あの人が興味あるのは、”血“だよ」
「“血”…？」
「そう 私の“血“は、公には存在していないものだからね」
「それってどういう…？」
「残念だが、これの価値に見合うのはここまでだ
まぁ、これでもかなりオマケしたほうだけど」
「………」
ベルモットが銃口を下ろした
「次会う時は、敵として殺し合うことになりそうね」
「それはそれは 楽しみだ」
小鳥遊はそう言うと、部屋を出て行った
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朱鷺の砂(プロフ) - マヤさんさん» ありがとうございます！ (1月11日 20時) (
レス) id: 8cdf08c5b6 (このIDを非表示/違反報告)
マヤさん(プロフ) - 成程、そういう感じなんですね！これからのストーリーがどうなっていくのか楽しみにしてます！烏とダイヤモンドはとてもリアリティがあって大好きな小説で、今まで見たことなかったすごい作品だなと思って読んでます。これからも応援してます！！ (12月26日 18時) (レス) id: f25d166046 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - お手製ですー！さん» 2人の関係性だと、2人の出会いをまだ書いてないので詳しく言えないですが、コナンと灰原の相棒という関係性を軸にしてたりします。小鳥遊ちゃんは、灰原と通づるモノがあるので。細かい設定を書けば分かりやすくなるかも知れないのでキリが良い所で書こうと思います。 (12月19日 21時) (レス) id: 8cdf08c5b6 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - コメントありがとうございます。返信遅くなりすみません。質問についてですが、雪夜君は見た目が爽やか系なので、強いて言えば福士蒼汰さん似です。小鳥遊ちゃんが誰に似てるは難しいですね。ハーフなので。中条あやみさんとかかな？ 多分… (12月19日 21時) (レス) id: 8cdf08c5b6 (このIDを非表示/違反報告)
お手製ですー！ - 小鳥遊はなんとなく想像がつくのですが、十七夜月はドラマ"相棒"の神戸 尊さんの感じなのかなと想像してます。ドラマやアニメで二人のキャラと関係性がぴったりのがあれば教えてください。 (10月21日 21時) (レス) id: 34ae372afa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱鷺の砂 | 作成日時：2023年8月27日 23時
