【名探偵コナン】烏とダイヤモンド〈4〉

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「相応の手段…？」

カリーが怪訝そうな顔をすると、携帯電話が着信を告げた

「どうぞ 通話の邪魔はしませんから」

小鳥遊は笑みを浮かべてそう言った

「(何かやったな、あの人…)」

その笑みを見た十七夜月(かのう)はそう思った

『大変ですカリー社長！
TOBです！ 我が社の株が何者かに大量に買われています！ このままでは、経営権が！！』

「TOB……謀ったな、小娘が！」

カリーは怒りに震えながら小鳥遊にそう言い放った

「ﾌﾌﾌｯ まだまだ続きますよ」

小鳥遊がそう言うと、再びカリーの携帯電話が鳴る

『カリー社長、忙しいところ済まないな 急に』

「いえ…」

『突然で申し訳ないのだが、君の会社との契約を打ち切らせてくれ』

「なっ…！？」

『要件はそれだけだ では』

電話は一方的に切られた

しかし、また着信音が鳴る

ｶﾞﾝｯ

煩わしいと言わんばかりに、携帯電話を床に叩き付けた

それだけでは音は鳴り止まない

ﾊﾞﾝｯ

苛立ちを隠さずに、カリーは携帯電話を拳銃で撃ち抜いた

「ナメるなよ小娘が…！
この船には、元精鋭軍人の護衛が何人もｰｰｰｰｰ」

『ｰｰｰｰｰレティさん こちらの護衛は粗方片付きました
それと、貨物室にいた人々は解放済みです』

スピーカーモードにした携帯電話から、声が聞こえてきたで

「何だと…！？」

「あとは、このフロアに居る奴等だけ
まぁ、この部屋の前にいた見張りはもう使い物にはなりませんが」

「万策尽きた…とはこの事か…」

カリーは背後にいる男に銃を突きつけられている事に気付き、そう言った

背後にいる男とは、最初からこの部屋に居て、今の今まで全く喋らなかった外国人の男

男はいつの間にか拳銃を取り出して、カリーに向けていた

「流石です、Ms.ダルシアク
私が雇った衛兵に手を回して、手中に収めるとは」

「お褒め頂き光栄です」

「しかし…ただで殺られるほど、私は潔くありませんよ」

ｶﾁｬ…

部屋のクローゼットが開く音がした

「！」

ﾊﾞﾝｯ

ﾊﾞﾝｯ

ﾊﾞﾝｯ

3発の銃声

銃弾は、部屋の天井に着弾した

小鳥遊の部下が銃の射線を天井へと逸らしたのだ

小鳥遊は素早く拳銃を取り出して銃口を向けた

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