【名探偵コナン】烏とダイヤモンド〈4〉

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「”ロイヤルストレートフラッシュ“ グレイ様の勝利です」

「なっ…！？」

ジョンの役は“ストレートフラッシュ”

強い役だが、グレイの役よりも弱い

「残念だな、Mr.ジョン
900万ドル近くの負けが生じているが…」

「…………」

「そんな大金を持っているようには見えないな」

意地悪に張は聞く

ジョンの正体は既に分かっている

FBI捜査官として日本で捜査をする傍ら、時々帰国し、カジノで情報収集をしている

あくまで、表向きは

「ジョン様 あと2ゲームありますが、貴方には賭けられるチップがありません 換金なさいますか？」

「……生憎、今は手持ちの現金が無い」

「そうですか でしたら、勝負は此処で降りてｰｰｰｰｰ」

「ｰｰｰｰｰ生きている」

「はい？」

「“シェリーは生きてる”
ある筋になら数億の価値があるくらいの情報だ
支配人…アンタにはこの言葉の意味が分かるよな？」

「…………私にとっては、高く見積もって500万です」

「じゃあ、“赤井秀一も生きてる”
これも追加すれば、十分だろう」

「…でしたら、2つ合わせて1000万でいかがでしょう」

「まぁ、そんなものか」

それでいいとジョンは、そう言った

その後、2ゲームしたがいずれもジョンの勝ちで終わり、ジョンは上機嫌にカジノを出て行った



「支配人」

「何でしょうか？ 張樣」

張は、懐から携帯電話を取り出し、録音終了のボタンを押して言った

「今までに、アイツが支配人に売った情報…全て俺がアンタの言い値で買い取ろう」

「分かりました」

張は、小切手を支配人に差し出した

「……気前良いですね」

「ﾌｯ」

「最初の約束(・・・・・)通り、”10億ドル“と今回のポーカーで負けた分”5000万ドル“…お支払いいただきましたので、こちらを」

支配人はそう言うと、ファイルを張に差し出した

決して薄くもなく、厚くもない

ファイルを受取、中を確認した張は笑みを浮かべた

「これは俺の名刺だ…売るなよ」

「分かっています」

「何か良い情報が入ったら、教えてくれ
すべて、アンタの言い値で買おう」

「考えておきます」

張とグレイはカジノを去った

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