【名探偵コナン】烏とダイヤモンド〈4〉

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街を歩いていると、唐突に小鳥遊は口を開いた

「あのメガネの少年…何者？」

「メガネ…？ コナン君のことですか？」

「そう 先刻からずっと着いてきてる」

「まぁ、私と貴女が一緒に歩いてたら気にもなるでしょうね
FBIの面々も密かについてきているようですし」

「デートくらい平穏にしたいね」

「撒きますか？」

「いや…恐らく、私が気付けていない奴も居るだろうから、尾行には気付いていないふりをしたほうが良い
下手に動いて、余計に疑われるのは避けたいし」

「公安の次はFBIって…大変ですね」

「他人事みたいに…もういっそバラしちゃおうかな」

「それは…ボスが怒るのでは？」

「ボスに怒られるのは嫌だなぁ 怖いし」

十七夜月(かのう)の言葉に小鳥遊はそう言った

「確かに」

「変に接触はしてこないと思うけど、彼等が何かしてきそうなら、全力で逃げようか」

小鳥遊はそう言うと、十七夜月(かのう)の腕を掴んで組んだ

「！ 今日はやけに珍しいことしますね」

「手を繋ぐ方が良かった？」

「…別にどっちでもいいですけど」

「照れてる？」

「照れてない」

「ﾌﾌｯ 耳が赤いぞ」

「…気の所為です」

「ふーん」

何か言いたげな表情で小鳥遊は十七夜月(かのう)を見る

「…何ですか？」

「別に 相変わらず美人だなって」

「はあ…？」









　

その後、何もなくショッピングを終えた

日が落ちて来ている

「真逆、今日1日中尾行をやってのけるなんて…」

感心したように十七夜月(かのう)が言った

「私なら途中で止める」

「私も止めますね こんなの1日中見てられないですよ」

小鳥遊の言葉に十七夜月(かのう)が同意する

「そろそろ帰るか」

そう言って小鳥遊は歩を進める

「撒くんですか？」

「流石に家を把握されたくない」

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