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ーーーーー

翌日

十七夜月(かのう)は登庁し、書類仕事を片付ける傍ら、公安の動向を探っていた

時刻は、20時を過ぎている

幸い、十七夜月(かのう)には尾行はついていない為、自由に動ける

十七夜月(かのう)警部」

「おや、白鳥君 帰ったと思ってましたよ」

「途中で黒田管理官に呼び止められまして」

「私に用ですかね」

「はい」

「分かりました」

白鳥の言葉に十七夜月(かのう)はそう返すと、椅子から腰を上げて黒田がいる個室へと向かった

「(このタイミングで呼び出し…公安の事を調べていることがバレたか…)」

黒田に問い詰められたら、どう切り抜けるかを考えていると、すぐに着いた

コンコンコン

『入れ』

ガチャ

「失礼します」



「用件は分かるな?」

黒田は威圧的に十七夜月(かのう)にそう聞いた

「……“ロゼ”について、ですか?」

恍けるのは得策ではないと、十七夜月(かのう)はそう言った

「そうだ
お前は彼女を…個人的に調べているのか? それとも本当にーーーーー」

「ーーーーー貴方達こそ、彼女を調べ上げてどうするおつもりで?」

黒田の言葉を遮って、十七夜月(かのう)はそう聞いた

「………」

「彼女を保護という名の監視下に置き、公安の協力者として、組織に潜り込ませる…なんてリスクの高い真似はしませんよね」

「…お前に話すことはない」

「ならば、私にもありません」

「………」

「………」

長い沈黙が続く

黒田が公安の事を話さなければ、十七夜月(かのう)も話すことはない

沈黙を破ったのは、黒田だった

「……奴等の“ロゼ”に対する認識は、裏切りではなく失踪(・・)
“ロゼ”を組織に連れ戻したとして、すぐに殺されることはないだろう」

「(失踪……あくまで表面上は、そういう扱いにしている訳か…)」

「勿論、公安で出来る限りのフォローをするつもりだ」

「…つまり、リスクの高い方法を取ると」

「奴等にとって、“ロゼ”が殺しの対象でない以上、賭ける価値はある」

「賭け、ですか…」

十七夜月(かのう)は考える素振りをした

そして、眼鏡を外すと、黒田を真っ直ぐと見た


「ーーーーーその賭けは、100%公安が負けます」

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朱鷺の砂(プロフ) - お手製おにぎりどうぞ!!さん» ご質問の文章の書き方ですが、私は背景とかキャラの動作とかにこだわりがあるので、それを全面的に出すために三人称視点で書いてます。あと誰のセリフかが分かりやすくなりますし。こんな感じですが私の書き方が参考になれば良いです。頑張って下さい。 (2022年11月24日 22時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - お手製おにぎりどうぞ!!さん» 感想ありがとうございます! 楽しんでいただけているようで嬉しいです!! (2022年11月24日 21時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
お手製おにぎりどうぞ!! - 一つ質問なのですが、どうすればリアル感のあるカッコいい文章の書き方ができるのでしょうか?私も別サイトで小説を書いていますが、どうしてもうまくいきません。 (2022年11月21日 20時) (レス) @page2 id: 3461c24d3b (このIDを非表示/違反報告)
お手製おにぎりどうぞ!! - この小説全て読みました!読んでいて他の作品にはない面白さと文章の書き方があって、まるでコナンの世界に自分がいるみたいでした! (2022年11月21日 20時) (レス) @page2 id: 3461c24d3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2022年11月18日 16時

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