【名探偵コナン】烏とダイヤモンド〈2〉

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ｰｰｰｰｰ

7年前

『我々は「International Special cases Response Team」ｰｰｰｰｰ「ISRT」だ』

会談の会場を警備する公安の連絡網に誰のものでもない声が割り込んできた

「『ISRT』だと…？」

『時間の猶予がないので、端的に言う
あと7分で仕掛けられた爆弾が爆発するから、大臣達を避難させろ』

「爆弾…7分！？」

通信機から聞こえてきた単語に指揮を取っていた菊池は驚いた

詳細を聞こうにも、通信は既に切られていた

「……………！」

菊池が時計を見た

爆発まで既に6分を切っている

思考が止まっていた

菊池は焦り、部下に指示を出そうとした

『ｰｰｰｰｰ菊池理事官
大臣達は会談を中断し、避難を開始しました』

通信機から聞こえてくる報告

「十七夜月(かのう)…先刻の通信が？」

『はい 聞こえていました
大臣達は今、避難ルートを通ってそちらに向かっています』

「…！」

『私は会場内の警備に当たっている警察官達の避難誘導をします』

十七夜月(かのう)が早口でそう言うと、大臣達が足早に避難してきた

特段狼狽えた様子もない

「こちらです」

菊池は近くにいる部下達にも指示を出し、大臣達を外へと避難させた

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