月と星は陽だまりを求める【HUNTER×HUNTER】【ジョジョの奇妙な冒険】 (ページ8)

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★プロローグ★沈む月の慈愛【ジョジョの奇妙な冒険】ページ8

「(かすかだが…彼女の血液が心臓に流れる音が！今なら彼女を)ジョジョぉぉぉぉぉぉぉ。」

ディオがそう叫びながら首から出る触角を出すと、ジョナサンは回復した体を起こし素早く臨戦態勢をとった。

が、触覚はジョナサン攻撃することなかった。

触覚はAの体に巻き付き彼女をジョナサンの方にポイっと投げつけた。

ジョナサンはAの体を受け止める。

「ディオ、君は彼女に何を…」

「ジョジョ、今すぐAを連れて逃げろ。
このままでは炎に飲まれて死ぬことになる。
その前に彼女を……。」

「ディオ………君、本当は。」

ジョナサンが言葉の続きをようとした時、ディオは冷静な表情になった。

「俺がお前の体を欲したのはAと共に永遠を生きること。
彼女が死んでしまってはお前のボディを手に入れても
ただ虚しいだけだ。」

「ディオ………。」

「勘違いするなよ、ジョジョ。
俺はお前のボディは諦めたわけではない。
いずれ、何年か何十年か後に…お前の1族の者の体を頂く。」

「ディオ、それでも僕は………。
今でも君の事を青春を共に歩んだ親友と僕は思っているよ。」

ディオは首だけの状態で静かにジョナサンと、彼の腕の中に入りAを見つめた。

「A、必ず俺はお前を迎えに行く。
君は俺と同じ、神の血が濃く受け継ぐ者。
力をあまり使わなければお前は今の容姿のまま100年ぐらい生きられるだろう。
ジョジョ、今回はAに免じて見逃がしてやる。
だが次は無い。さあ行け！」

「さよならディオ。エリナ、その赤ちゃん連れてここから脱出するぞ。」

「ええ！」

ジョナサンは眠っているAと、涙を流しているエリナ。

そして、唯一生き残った女の赤ちゃんを連れて炎の中に消えていった。