グラストラック 〜ヨコハマ編 前半〜 ページ41
私は携帯を取り出すと、彼に電話をかけた。
「(もしもし、入間です。)」
『あ、もしもし、兎さん？」
「(Aさん？どうしたのですか？生憎、今立て込んでいるのですが？)」
『伺いたい事があります。
電話では何ですから直接お話してもよろしいですか？』
「(ハァ…全く、貴女は一度言い出したら聞かないですからね。分かりました、迎えに行きますのでヨコハマ駅で待っていて下さい。)」
着信が切れると私は空を見上げた。
昔はお兄ちゃんと合歓ちゃんと一緒に雲の形の事で会話した。
其れに空や海を見ていると父さんを思い出す。
ぶっきら棒で愛情表現が下手だったけど…ちゃんと家族の事を考えてくれていた。
だから、居なくなってしまった時は凄く悲しくて辛かった。
それは理鶯さんや兎さん…勿論、兄さんも同じだったかもしれない。
でも、挫けてはいけない。
だって私は強かった父さんの娘なんだもん。
「おや？其処の可愛らしいお嬢さん。
こんなところで何をしているのですか？」
Aの前に立ったのは、黒いフードに首にタトゥーを入れた妖艶な男だった。
『連れを待っているんです。お気遣いなく。』
「ほお、連れですか？
貴女の様な可憐なお嬢さんを待たせるとは、その方は随分と無粋な方ですね。」
『っ、分かったのなら、私に絡むのはお辞めなさい。』
私はその人物を威嚇する様に睨め付ける。
すると男は私に手を伸ばし…
「流石、噂に名高い気高き導きの女神。
ですが覚えておいて下さい。」
男はAの髪をグィと引っ張った。
『っ、貴方、一体…』
この男は何なの？
嫌だ…怖いよ。
「フ、名乗らなくても、いづれ、分かりますよ。」
男はAの髪を勢いよく離すと怪しい笑みを浮かべ去って行った。
『(あの人、とても嫌な感じがした。
恨み、裏切り、快楽を求める、そんな感じが。
まさか…何か関わりが？だとしたら…私は…。)』
Aは再び空を見上げる。
何時も蒼い空は厚い闇雲に覆われていた。
まるで、魔の手が迫っている前兆の様に。
「Aさん、どうしたのですか？！」
其処には顔を真っ青にさせた銃兎が駆け寄ってきた。
更に助手席から左馬刻が降りてきた。
「オト、一体何があった？」
『お兄ちゃん…え？何があったって「馬鹿野郎、顔真っ青じゃねぇか！」あ…』
私は今頃になって自分の身体が震えているのに気がついた。
「大丈夫だ、もう、怖くないからな。」
そんなAを左馬刻は優しく抱きしめた。
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月華姫(プロフ) - お久しぶりです！オオサカ登場&ささらんに大興奮（色々と←）しました！！此れからも時音様のペースで頑張ってください(｀・ω・´)bではまたっ♪ (2019年11月11日 5時) (
レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - もし音ちゃんの下着姿見たと他ディビジョンが知ったら・・・うん（真顔←グラストラックシリーズ残り２つ楽しみにしつつ応援しています！！ではまたっ♪ (2019年3月29日 17時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
空夜☆時音(プロフ) - 皆さん、おはこんばんわ！空夜☆時音です！今回、アンケートに一番早くグラスドラマトラックに投票があったイケブクロ編のプロローグを投稿させていただきました。是非、ご覧下さいませ。他のディビジョンも投票された順番に投稿させていただきます。お楽しみに！ (2019年3月27日 15時) (レス) id: 162ffca451 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - →ワンピ風に着るか、タオル巻いて歩くか←何方かそんな姿の夢主をキャラが見たら？以上！いつも長文でスミマセン(^_^;)この中で時音様の書きやすいお話ありましたらお願い致しますm(__)mアレンジも可です♪また遊びに来ます。ではまたっ (2019年1月14日 20時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - →�〔桓腓�メイドさんコスしてメイドっぽい萌えセリフを言ったら？ケモ耳付きでも可�▲�ャラ着替え中なのか上半身半裸姿！？その姿見た夢主の反応からのキャラの行動？みたいなお話��お風呂上がり着替えを忘れた夢主。その場にあったキャラのシャツを (2019年1月14日 20時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空夜☆時音 | 作成日時：2018年12月4日 13時
