プロローグ ページ2
ねえ、知ってる?
学園の七不思議。
その中の一つ、16時の書庫の事を。
その書庫の入り口は16時にのみ現れる。
其処には名前の記されている本。
その人間の学園での全ての記録が記された本が並べられている。
本の種類は3種類。
白、生者の学園での記録。
黒、死者の学園での記録。
そして、決して読んではいけない真紅の本
もし、読んでしまったら…
⭐
「んで、ガキ、お前、いつ迄、此処にいるつもりだ?もう、とっくに下校時間過ぎてるぞ。」
『ごめん、もう少しで読み終わるから…』
此処は五番目の怪異、16時の書庫。
その管理人を務めるベテラン教師、土籠。
「たく、お前の本の虫加減はある意味で感心するよ。」
『其れって、褒めてるの?』
「勿論、今時、文学作品を読む奴なんて滅多にいないからな。」
『確かに…今時の子はラノベか漫画が主流だから、文学は教科書以外ではあまり触れないね。
まあ、私は文学作品が好きだから読んでるけど。』
「そう言えば、縁を結んだ時に、ご先祖の影響でとか言ってたな。」
『うん、まあね、所で先生、読書中に煙管を吹かないでよ!煙い。』
「気にするな、かの芥川龍之介も煙管を嗜んでたんだ。文句言うなら、文豪にいいな。」
『ハァ…分かりました。もう、好きにしてください。』
土籠は怒ってる、怒ってるとAの様子を楽しんでいた。
「んで、今日は何の本を読んでいるんだ?」
『…嗚呼、太宰治の"走れメロス"です。
何故か急に読みたくなって…え?』
その時、Aの手に持っている本から文字が出た。
そして…
"俺は…信じて…何故なんですか!"
その言葉が聞こえたと同時にAは本の中へと吸い込まれた。
「A!」
遠くから聞こえる土籠の声にAは答えられなかった。
そして、彼女は後に知る事になる。
この出来事が不思議な出会いと冒険の始まりの物語だと言う事を…。
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです! (2020年7月3日 3時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
空夜☆時音(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます!pixivとこの作品は重なる様に書いて居ますので好みによって違うかも知れません。これからもよろしくお願いします! (2020年5月25日 15時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
夢 - pixivでも見てます!更新頑張ってください!(私も小説頑張ります) (2020年5月25日 14時) (レス) id: ed90ac981f (このIDを非表示/違反報告)
夢 - がんばれがんばれ(語彙力) (2020年5月25日 10時) (レス) id: ed90ac981f (このIDを非表示/違反報告)
べっこうあめ - 初コメ失礼します! めっちゃ面白いです!作ってくれてありがとうございますm(_ _)m (2020年5月21日 8時) (レス) id: 036a34d0ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空夜☆時音 | 作成日時:2020年4月18日 3時