第四十一の怪 力になってあげたい 【ドーナツ＆ミツバ編】 ページ47
「なるほど、16時の書庫でそんなことが…あいつ昔ここの生徒だったんすね。」
『ええ、今と違って素直そうな感じだった。
後…以前、先生に言われたの…"これ以上怪異に関わるのはやめろ"って…その意味が分かった気がして…』
「お姉ちゃんがそう思うの無理ないと思うわ〜
だって花子くんって死んでるんだよ！？」
「そ、そっすね」
「悪霊！七不思議！しかも…ひ、人殺し！
聞いてる限り、いじめられてたみたいだし、きっとその子をざっくりやっちゃったのよ！」
『…そう、かもね。』
「其れに…掴みどころ無くてちょっと怖いとこあったけど思ってた以上に重い！面倒臭い！
複雑な事情抱えすぎなのよ。私がお姉ちゃんなら接し方分からなくなるわよ！」
『ね、寧々、落ち着いて。』
「あ、ごめんね、私だけ熱くなっちゃって…」
『ううん、ありがとう寧々。』(^^)/ｲｲｺｲｲｺ
「お姉ちゃん…」
『でもね、何か放っておかないっていうか…前に彼言ったのよ。"この役目を全うすれば資格を得る"って…』
「資格っすか？」
『うん、何の資格かは聞かなかったけど…でも、力になってあげたいの。』
私達は彼岸と此岸に分かれたもの同士だけど…
「俺も一緒っす、実は迷ってたんす！
あいつを祓うか祓わないのかどっちが正しいのか。今は…何が正しいのかってゆうより俺がどうしたいかで決めようと思ってます。」
『そう、光くんは偉いわね。』
そうこうしている内にドーナツが完成し。
「よーし！完成！外はサクサク中はしっとり！ちょっと固めのドーナツ！うまそ〜」
『喜んでもらえて良かった！これ、私のおばあちゃん直伝なのよ。さあ、召し上がれ。』
「おぉ！」
「じゃあ、いただきまー」
「こら！」
「あ、兄ちゃん！」
「その材料は誰が買ってあげたんだっけ？お兄ちゃん抜きで食べるつもりだったのかな？」
「ご、ごめ」
「やぁAさん。貴女もドーナツ作りですか？」
『あら、輝くん？お久しぶりね。
ええ、二人に頼まれてね。』
「そうですか、Aさん偶には生徒会室に顔を出して下さいね。メンバーが凄く喜ぶと思うので。」
『ええ、そうさせてもらうわね。あ、良かったら、輝くんもドーナツは如何？』
「え！あ、ありがとうございます。」
照れた輝の姿を見て寧々は胸キュンをしていた。
その間に光は袋にドーナツを詰め、Aに渡した。
「先輩！これって確かアイツの好物っすよね。
食わせてやったら喜びますよ。」
『あ、そうだったわね！二人共ありがとう！』
こうしてAは花子の元へ向かった。
第四十ニの怪 優しいから抱え込む【ドーナツ＆ミツバ編】→←第四十の怪 懐かしい思い出【ドーナツ＆ミツバ編】
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空夜☆時音(プロフ) - 嗚呼さん» ありがとうございます！気に入っていただけて嬉しいです！ (2020年2月28日 18時) (
レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
嗚呼 - オリジナル面白いです！ (2020年2月28日 18時) (レス) id: 5faa0d3c7f (このIDを非表示/違反報告)
空夜☆時音(プロフ) - こっちんさん» ご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2020年2月26日 21時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 登場人物設定の四十・四十一の怪に出てくる名前の星蘭が"優姫"になっていますが？？ (2020年2月26日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 夢主と花子くんとつかさくんの3人が出てくる場面が楽しみです！！3人の反応がどんな風になるのかワクワクします！！ (2020年2月25日 19時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空夜☆時音 | 作成日時：2020年2月16日 23時
