誰ソ彼乙女は、かの人の孫 【地縛少年花子くん】

第三の怪　成功した本 ページ5

Aside

私達はハウフツー本を元にした指導の元(主に寧々が)に、先輩へのアプローチの準備をしていた。

『大丈夫、寧々は凄い子だもの。お姉ちゃんはいつだって寧々の味方よ！』

「うん、ありがとうお姉ちゃん！」

『後、さっき言ってた寧々の振った男教えて。』

「え、なんで？」

『ふふ、内緒、寧々はアプローチに集中しなさいな。』

寧々の頭を撫でる私の姿を、花子くんは嬉しそうに見ていた事はまだ知らない。

最初は先日のお礼を兼ねて寧々が育てた物を贈るという事をしたのだが…何故か新事件へとなってしまい。

「うー」

『大丈夫よ、お礼には変わりないんだから。』

「うん、ありがとう…お姉ちゃん。」

『よしよし。』

次は恋のボタン作戦だったのだが…思ってた以上に周りがボタンを提供して来ていたので失敗。

次は夏野菜を使ったお弁当作戦！

作ったまでは良かったが…中身がホラー的過ぎて…

「やり過ぎちゃった…」

『むしゃむしゃ、私は好きだけどなぁ〜幽霊タコさんとか可愛いし、味も最高なのにね。
寧々、また腕を上げてお姉ちゃん嬉しいわ。』

「ｳﾙｳﾙ ありがとうお姉ちゃん！」

そして、次はパンを加えて道端で作戦。

正直、少女マンガかっておもったけど…

今回は花子くんのせいなので何とも…

「うー、額いたぁーい…」

『寧々、ジッとして今手当てするから。』

「うー…ごめんね、お姉ちゃんまで付き合わせちゃって。」

『何言ってるの、可愛い寧々の為なら火の中、水の中よ。』

「そういえばさ、二人はどういう関係なの？」

花子くんのご最もな質問をして来たので。

『え？どういう関係かって幼馴染みよ。
この子が小さい頃からよく一緒に遊んでたんだ。
ねぇー寧々。』

「うん、Aお姉ちゃんは美人で優しくて意外と喧嘩が強くって！」

「…そっか、ヤシロはお姉ちゃんの事が大好きなんだ。」

「そ、そうよ、其れより他に何か他に道具とかないの？」

『寧々、無理言っちゃ「あるよ！」あるの？！』

そう言って、彼が取り出したのは…

「『こけし？』」

「うん！」

といった、茶番があり、寧々はバラけた道具の一つである呪いを授ける人魚の鱗を呑み込んでしまい、トイレから走り去ってしまった。

『寧々！花子くん、どうして、どうして初めから人魚の鱗を使おうしなかった「昔さ…」え？』

その彼の表情は何故か見覚えがあった。

「昔…その方法で俺…好きだった子と上手くいったんだ。だから、使いたくなかったんだ。」

其れはおばあちゃんが、おじいちゃんの事を話す時の表情に似ている様な感じがした。

第四の怪　似た者同士→←第二の怪　過去と今の物語

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す