第九の怪 いつかは…資格を得る ページ12
「んで、テメェはそんな事言う為だけに、俺に話しかけたのか?」
「んなわけないでしょ!
ちょっと、気になる噂が流行ってるのよ。」
「ん?噂?」
「そう、私の…ミサキ階段の噂が最近物騒になってるのよ。」
怪異は噂に逆らえない。
だから、土籠の様に人に化けて噂を流せるのは貴重だ。
「今も、何かに侵食される感覚があるのよ。
そのせいで私はあの子を…Aを手をかけるかも知れない。其れだけは…避けたいのよ。」
「…馬鹿狐、お前にとってAはどんな存在なのだ?」
「参拝者よ、でも、妹の様な存在。」
「…そうか、分かった。一応、七番様にも報告しておく。」
「助かるわ、後、一つ聞いても良いかしら?」
「…答えられる範囲でなら。」
「あの子のお爺さんって…もしかして「其れはアイツが言わねえと駄目だ。」そう、でも、早く言ってあげないと…人間なんて、いつ死ぬか分からないんだから。」
ヤコを見送ると土籠は手を目の方に被せ。
「簡単に言うが…其れは出来ねぇんだ。俺も…アイツもな。」
⭐
「覚悟しやがれ花子!」
「"祓う"ねぇ。君には無理だと思うよ」
「 へ、そうか?」
花子くんが触れた瞬間、凄い電流が!
「残念だったなぁ花子」
「花子くん!」
「見たか!これは我が源家に伝わる退魔具"雷霆杖"持ち主の霊力を退魔の雷にして打ち出す霊杖だ!
それに直接触るお前はとんだマヌケ野郎だぜ!これで終わりだ!」
「やめて!」
「ぅあぶね!ばっかやろ!急に飛び出してくんじゃねぇ…です/////」
という感じの話のやり取りの中で、私はメールのチェックをした。
勿論相手はツッチーだ。
何やら私に用事があるらしいので、後で書庫に集合と言う事だ。
「あいつはただの怪異なんかじゃない…"トイレの花子さん"は俺のばーちゃんがやっとの思いで封印した超凶悪な悪霊なんです!」
「で、でも」
「しかもあいつは包丁を武器として使ってる!
凶器として使った証拠です。
あいつはあの包丁で誰かの命を奪ったんだ!」
『そんな…うそ』
「先輩達は騙されてるんです!あんな奴信用したら駄目だ!!」
スっと光くんの喉元に包丁が向けられる。
「ちぇ…バラされちゃった」
「!」
「あーあー。あんまりこういう話はしたく無いと思ったんだけどなぁ……来い白杖代」
花子くんの体に白杖代が巻き付かれていくすると、彼の服装が変わってゆく。
「君の言う通り確かに俺は人を殺した。
でも神様が言ったんだ。
役目を全う出来れば、罪は消える…そうしたら、俺は…資格を得る事が出来る。」
花子くんのマントがヒラヒラと風に揺られる
第十の怪 例え人殺しでも…→←第八の怪 仲良き事は良き事かな
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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空夜☆時音(プロフ) - 嗚呼さん» ありがとうございます!気に入っていただけて嬉しいです! (2020年2月28日 18時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
嗚呼 - オリジナル面白いです! (2020年2月28日 18時) (レス) id: 5faa0d3c7f (このIDを非表示/違反報告)
空夜☆時音(プロフ) - こっちんさん» ご指摘ありがとうございます!修正しました! (2020年2月26日 21時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 登場人物設定の四十・四十一の怪に出てくる名前の星蘭が"優姫"になっていますが?? (2020年2月26日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 夢主と花子くんとつかさくんの3人が出てくる場面が楽しみです!!3人の反応がどんな風になるのかワクワクします!! (2020年2月25日 19時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空夜☆時音 | 作成日時:2020年2月16日 23時