第六の怪 チーム七番誕生と潜む影 ページ8
「ふぅー、ひとまず送り返せはしたけど……しつこそうな感じだったからまた来るだろうな」
『そ、そんな！』
泣きそうになりながら水槽を抱きしめるAの頭を花子は。
「ヤシロ、自業自得だけど、方法があるとしたら人間に戻りたい？
願うなら叶えよう。もちろん代償はもらうけど。」
「(戻る！戻りたい！お願い花子くん人間に戻して！)」
「言ったね？じゃあお代は体で払ってもらうよ」
花子くんが人魚の鱗を食べたとき
「彼岸と此岸の境を超えて俺たちの縁は結ばれた。
君が受ける呪いは僕が最低限抑えてあげる。
代わりに貰うよ君の……労働力」
「は？」
「いやぁ。良かった良かった ちょーど欲しかったんだよ人間の助手！ヤラシイ事だと思った？
もう、ヤシロのエ「いやー！」グフォ」
「あれ？花子くんに触れる？」
「さっき言ったろ。縁が結ばれたって。」
『でも、これで一安心ね。ありがとう花子くん』
「え？あ、いや、当然だよ。(君には笑顔でいてほしいからね。)」
花子にとってこれまでの日常の中で今日と言う日は、とても満ちたりた日だ。
何せ、大切な子に会えたのだから。
「あ、後それ、乾けば治るから拭いた方がいいよ。」
「え？ぎゃーー！！」
『あらあら。」
こうして私達は出会ってしまった。
黄昏時の茜の斜陽が差す教室で、この世ならざる怪異の少年と……
？？side
「ふーん…気に入らないな。」
俺は普の側にいる女…特にAと呼ばれる女をマジマジと見ていた。
お転婆で、家族思い、何処か、ある人物の面影を持った少女。
「まさかと思ったけど、今回は良いものが見られたし、一層面白い事になりそうだ。」
普、俺が戻ったからには、また思い出させてあげるよ。
そして、今度こそ俺のことしか考えられない様にしてあげるからね。
黒い人魂を引き連れた少年はスゥッと姿を消した。
⭐
そして、一方で…
「フゥーどうやら、上手くいったみたいだなぁ。」
土籠は満月の空に自分の依代を掲げた。
「あ、土籠、こんな処にいたんだ！」
「ん、あー七番様、お疲れ様でした。
その様子だと上手くいったみたいですね。」
「うん、まあ、当然だけどね。
其れより、土籠、お前があの子を…Aを俺に寄越したの？」
「さてね、俺はただアイツの担任として、困っている生徒を助けただけですよ。」
「ハァ？Aが土籠の担当生徒？？」
「ええ、もう、6年の付き合いになりますかね。」
「ふーん、土籠、分かってると思うけど、あの子を俺達の事情に巻き込むなよ。」
そう言って去る花子を土籠は安心した様子で見送ったのだった。
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空夜☆時音(プロフ) - 嗚呼さん» ありがとうございます！気に入っていただけて嬉しいです！ (2020年2月28日 18時) (
レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
嗚呼 - オリジナル面白いです！ (2020年2月28日 18時) (レス) id: 5faa0d3c7f (このIDを非表示/違反報告)
空夜☆時音(プロフ) - こっちんさん» ご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2020年2月26日 21時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 登場人物設定の四十・四十一の怪に出てくる名前の星蘭が"優姫"になっていますが？？ (2020年2月26日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 夢主と花子くんとつかさくんの3人が出てくる場面が楽しみです！！3人の反応がどんな風になるのかワクワクします！！ (2020年2月25日 19時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空夜☆時音 | 作成日時：2020年2月16日 23時
