第二十の怪 生きてさえ居てくれれば 【ミサキ階段編完】 ページ23
『逝っちゃったね…ヤコちゃん、また寂しくなっちゃったね。』
「何言ってるの、前にも言ったでしょ。
今はAが居てくれるから寂しくないって。」
『うぅー！ヤコちゃん大好き』(๑＞◡＜๑)
とまあ、とても微笑ましい光景の中で。
「あー！待って待って！人形になったみんなはどうなるの？葵と光くんは？」
「朝にはみんな戻るわよ。
あたしにはもう大した力も残ってないしね。」
「よかった……い、言っとくけどあなたのやった事まだゆるしてないのよっ！怖かったし！死んじゃうかと思ったんだから！」
寧々は思わずヤコに触れようと手を伸ばした。
「気安く触んないで。」
寧々に思いっきり噛み付いた。
「Aならまだしも、他の奴なんかと馴れ合うつもりはないわよ。」(￣^￣)ﾌﾝ
『ヤコちゃん、仲良くして？寧々は私の妹分なの。』
「ムーまあ、Aが…そこまで言うなら聞いてやらなくもないわ。」ಠ_ಠ
渋々といった様子だけどヤコはやっぱりAに対してはかなり甘い。
♡
寧々は光を家まで送り届ける為には、一足先に帰宅し、Aは大冒険の疲れが溜まっていたせいか宿直室でヤコと一緒に眠ってしまっていた。
『ｽｰｽｰ』
「全く、このガキは！
こっちの気も知らないで呑気に眠りこけやがって！」
其処にはイライラMAXな土籠の姿と。
「まあまあ、今回は何とかなったんだし、そんな怒んないでよ。」
お気楽そうな花子の姿があった。
「そもそも、七番様がこいつを巻き込むなって言い出したんですよ。」
「あは！そうだね。
でも、直ぐに怪異に巻き込まれるんだよね。
本当に誰に似たんだが…」
花子はAの頭を優しく撫でる。
「其れより土籠…Aに余計な事言った？」
「ふ、さてね、ちょっとした昔話をしただけですよ。其れがどうかしましたか？」
「ふーん。
Aがね、寝ぼけてたせいかも知れないけど、俺の事を"おじいちゃん"って言ったんだ。」
「…………」
「其れにこの子は時々、俺の事を知りたがる素振りを見せるんだ。」
「フー、へーそうですか。」
「…まあ、良いや。
俺はAが生きてさえ居てくれればそれでいい。」
花子は眠っているAの頬にそっと口付けた。
一方その頃。
「お嬢！お嬢ー！帰ってきま「静かにして夏彦。先生方に見つかる」
「うっす」
「おかえりなさい。黒杖代。
そう、少し結果は違ったけど、上手くいったのね。良かった」
今、物語が本格的に動き出そうとしていた。
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空夜☆時音(プロフ) - 嗚呼さん» ありがとうございます！気に入っていただけて嬉しいです！ (2020年2月28日 18時) (
レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
嗚呼 - オリジナル面白いです！ (2020年2月28日 18時) (レス) id: 5faa0d3c7f (このIDを非表示/違反報告)
空夜☆時音(プロフ) - こっちんさん» ご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2020年2月26日 21時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 登場人物設定の四十・四十一の怪に出てくる名前の星蘭が"優姫"になっていますが？？ (2020年2月26日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 夢主と花子くんとつかさくんの3人が出てくる場面が楽しみです！！3人の反応がどんな風になるのかワクワクします！！ (2020年2月25日 19時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空夜☆時音 | 作成日時：2020年2月16日 23時
