RPG 神々の戯れ (ページ3)

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いつもの日常　１ページ3

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「・・・おの・・・・・やく・・・・・・な」
「・・・・・ちゃん・・きて・・・起きて！」
「・・・エル、起きなさい！」
　パチ
　バッ
？？？「お兄ちゃん、朝だよ！」
？？？「また夜遅くまで考え事してたのね。
　早く寝なさいっていつも言ってるでしょう。
　朝ごはん、もう出来てるからすぐ来なさいね。」
エル「うん。」
？？？「お兄ちゃん、早くね。」
　バタン
エル「……」
　僕はエル。8歳。母さんと２つ下の妹、ベルべと暮らしてる。
　父は中央の役人で、辺境にあるこの村にはなかなか帰ってこない。
　でも、父が働くことで僕たちが周りの農家たちより
　裕福に暮らせていることには感謝している。
　ベットから降りて身支度をする。
　いつも通りの白の長袖に緑のパーカー、黒のズボン。
　これが一番落ち着く。
　癖のある色がない髪を撫でつけ、緑に輝く目をこすりながら
　リビングに急ぐ。テーブルには母の言っていた通り、
　もう三人分の食事が並べられており、母と妹が座っていた。
エル「お待たせ」
母「それじゃ、祈りを捧げましょうか」
2人「「はい」」
3人「「「作物を育ててくださった農家の皆様、動物を育ててくださった酪農家の皆様
　そして全てを作りたもうた最高神様、今、私たちがここにあり、食事を得られることに
　感謝申し上げ、ここに祈りを捧げます。」」」
　「「「いただきます」」」
　「「……」」
妹「やっぱりお母さんの作ったご飯はおいしい！」
エル「はぁ… ベルべ、祈り文句を言って終わりじゃなくて、
ちゃんと祈らないとだめだよ？」
妹「だってお兄ちゃんが遅いせいでお腹ペコペコだもん。」
エル「それでもちゃんと祈らないと。」
母「まぁまぁ、早く食べちゃいましょう。」
　いつもの日常だ。
　いつもの、平和で退屈な、日常だ。
　僕はこれを壊したい。
　僕は冒険者になりたい。