62:人を信じるとは? ページ26
『私も行きます。お兄さんを……助けたいんです。それに……』
「?」
『私の能力も知って欲しいので。
……私は、漸く人を信じることが出来そうです』
「それはどういう」
Aは意味ありげに笑みを浮かべた。
『この話は後にしましょう。早く行きましょうか』
Aはスッと自分の手を差し延べる。
「何をする気だ?」
『掴めば分かります。早くして下さい』
国木田は少し戸惑いながらもAの手を取った。
Aは会議室にある窓の方へ向かった。
窓の鍵を開け、窓を全開にする。
『国木田さん!ちゃんと掴んでないと落ちますからね!』
そう言ってAは窓から飛んだ。
社員は全員目を丸くしてA達を見た。
Aは建物をうまく使い、本当に極僅かな足場を利用し、跳躍した。
跳躍すると、Aは綺麗に屋根に降りた。
「小娘!今何した!?」
『窓から飛びました』
「見れば分かるわ!!」
『渋滞にでも巻き込まれたらどうするんですか。
私の能力を使って、建物の上を移動した方が速いんですよ』
「そ、そうかも知れないが」
『有無は言わせません!さぁ、このままフリーランニングです』
そう言ってAはまた跳んだ。
国木田はAの能力について考えたが、全くと言っていい程に分からなかった。
そして呆れたように溜め息を付き、Aに付いていくのだった。
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♪音姫♪(プロフ) - 霧神廉さん» リクエストありがとうございます。あまり書いた事の無いキャラですが頑張ります! (2018年5月1日 11時) (レス) id: 28f218a5c0 (このIDを非表示/違反報告)
霧神廉 - とっても面白いです! リクエストで夢主ちゃんがモンゴメリちゃんと夢野久作と仲良くなる展開にしていただいでも宜しいでしょうか。ご検討、御願いします。 (2018年4月30日 22時) (レス) id: cff83fd718 (このIDを非表示/違反報告)
♪音姫♪(プロフ) - REIYAさん» コメントありがとうございます。これからも更新頑張ります♪ (2018年4月29日 14時) (レス) id: 28f218a5c0 (このIDを非表示/違反報告)
REIYA(プロフ) - 何時もみてます。≪そ〜ら〜を〜飛んで((≫の所を見ると頭の中で≪飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで回って回って回って回る〜≫しか流れないのです。分からないですよね。すみません。此れからも頑張ってください (2018年4月28日 15時) (レス) id: bc3561fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
♪音姫♪(プロフ) - 嘘の仮面@英さん» ありがとうございます。 リクエストの方は、番外編(?)として別の小説を作る予定なので、そちらに書かせていただきます。 これからもよろしくお願いします。 (2017年12月20日 17時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪音姫♪ | 作成日時:2017年6月22日 8時