34:抱える必要は、無いです ページ35
『お兄さん!』
「A......」
お兄さんは振り返った。
私はお兄さんの前に立った。
「どうしたの?Aは別にいいのに」
『よくありません。私だって狙われてますから』
「...じゃあ、一緒に行こう」
お兄さんは動かない私を見て首を傾げた。
『なんで、探偵社を抜けるんですか?』
「だって、皆に迷惑をかけたくないし」
『...かかりません。探偵社を出ても、何も変わりません』
「じゃあ...僕はどうすれば良いの?」
お兄さんのその問いに、私はこう答えた。
『お兄さんはお兄さんでいればいいです』
「それって......」
『お兄さんは、いつもみたいに笑顔でいればいいです』
「......」
『お兄さんが笑顔じゃないと、私も悲しいです。それに笑えないです』
だから...と私は云った。
『...一人で抱える必要は無いし、逃げる必要も無いです』
お兄さんは吃驚していた。
少し黙った後、口を開こうとした。
ドガン ドガンと、銃声が聞こえた。
「なっ!銃声?!」
『探偵社の方です』
私は無表情で思った。
やっぱり、すぐに来ましたね...
私がお兄さんの方を見ると、お兄さんは走っていた。
「A、早く行かないと!」
急かし気味に早く!と云うお兄さん。
私はそんなお兄さんを見て、こう云う。
『今、行きます!』
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時姫(プロフ) - 黒樹ユリ かさくん親衛隊さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。 そして、コメントありがとうございます。もしよろしければ、 リクエストの方で何かありますか? 教えていただければ嬉しいです。 (2017年8月23日 19時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
黒樹ユリ かさくん親衛隊 - 敦君可愛いし天使!!!! (2017年7月19日 17時) (レス) id: 6e14238389 (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - 月雪桜さん» はい。応援ありがとうございます。 これからも頑張ります。 (2017年5月24日 16時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
月雪桜(プロフ) - とても面白いです。これからどうなるのかが気になります。頑張って下さい^_^ (2017年5月23日 22時) (レス) id: b41419936b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時姫 | 作成日時:2017年5月17日 18時