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18:目での会話って凄いですね ページ19

喫茶店'うずまき'にて

「すンませんでしたッ!」

谷崎さんは机に手を付き、勢いよく頭を下げた。

「へ?」

「その、試験とは云え随分と失礼な事を」

「ああ。いえ、良いんですよ」

『そうですよ。そちらも仕事上、仕方ないことだったのでしょう』

「そうだ。あれも仕事だ谷崎」

「国木田君も気障に決まってたしねぇ」

太宰さんは国木田さんの真似をする。

「'独歩吟客'!」

『アハハ)似てますねぇ太宰さん』

「でしょ?」

「ばっ......違う!あれは事前の手筈通りにやっただけで」

椅子から立ち上がり、太宰さんに言葉を発する国木田さん。

その様子を、私とお兄さんはお茶を飲んで見ていた。

お兄さんはお茶を飲みながらも、苦笑いをしていた。

言いたいことを全て言うと、国木田さんは席に戻った。

「ともかくだ小僧、小娘」

お兄さんは荷物から視線を逸らし、国木田さんを見た。

「貴様等も今日から探偵社が一偶。ゆえに周りに迷惑を振りまき、社の看板を汚す真似をするな」

国木田さんはお茶に少し口付けた。

「俺も他の皆もそのことを徹底している。なあ太宰」

太宰さんはその問いに興味が無さそうにぽわ〜んとした雰囲気を出していた。

「あの美人の給仕さんに「死にたいから頸絞めて」って頼んだら応えてくれるかなあ」

「黙れ迷惑噴霧器」

隣でまた怒りだした国木田さんを放っておき、谷崎さんは口を開いた。

「ええと...改めて自己紹介すると...ボクは谷崎。探偵社で手代みたいな事をやってます」

谷崎さんはナオミさんを指差して云った。

「そんでこっちが「妹のナオミですわ」いてっ」

ナオミさんは少し目を細めた。

「兄様のコトなら......なんでも知ってますの」

お兄さんは汗をだらだら流して云った。

「き__兄弟ですか?本当に?」

「あら、お疑い?勿論どこまでも血の繋がった実の兄妹でしてよ...?」

ナオミさんは谷崎さんの服に手を入れた。

「このアタリの躯つきなんてホントにそッくりで......ねえ、兄様?」

お兄さんはまだ納得できず、反論しようとする。

「いや、でも.........(ポン」

お兄さんに国木田さんが手を置いた。

そして、その目が語っていた。

こいつらに関して深く追求するな!

あ......はい

お兄さんも目で語った。

19:前職当てゲーム→←17:私達に選択肢はありませんね



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時姫(プロフ) - 黒樹ユリ かさくん親衛隊さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。 そして、コメントありがとうございます。もしよろしければ、 リクエストの方で何かありますか? 教えていただければ嬉しいです。 (2017年8月23日 19時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
黒樹ユリ かさくん親衛隊 - 敦君可愛いし天使!!!! (2017年7月19日 17時) (レス) id: 6e14238389 (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - 月雪桜さん» はい。応援ありがとうございます。 これからも頑張ります。 (2017年5月24日 16時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
月雪桜(プロフ) - とても面白いです。これからどうなるのかが気になります。頑張って下さい^_^ (2017年5月23日 22時) (レス) id: b41419936b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時姫 | 作成日時:2017年5月17日 18時

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