12:これが朝の幻覚？なら最悪ですね ページ13
扉を開けると、いつもとは違うお兄さんが...
「あは...こんなんでいいのかな？」
『似合ってると思います』
「よかった。なんか妙に長いベルトがあって...」
『あ、お兄さんもあったんですか』
「Aもあったの？僕は普通に余った部分は残してるけど...」
『私はリボン結びにしました』
「髪もなんか違うね」
『似合いますか？』
「うん。Aは元々、可愛いしね」
『ｱﾊ)さぁて、太宰さんの処に行きますか』
「うん」
私は玄関へ向かい、そこにあった黒いブーツを履いて外に出た。
『......太宰さん。何してるんですか？』
外に出た瞬間、太宰さんが居て反応に困ります
お兄さんより早く出た私は、階段を降り、太宰さんの元へ駆け寄った。
太宰さんはドラム缶に嵌まっていた。
誰がどう見ても、変人にしか見えないだろう。
少しした後にお兄さんも来た。
太宰さんはヘラヘラした顔で云った。
「やあ、良く来たね。早速だが助けて」
「え......？何ですかこれ？」
「何だと思うね？」
「朝の幻覚？」
『自 殺中の太宰さん』
「敦君は違う」
太宰さんはドラム缶から手を出し、人差し指を立てて説明し始めた。
「こうした自 殺法があると聞き早速試してみたのだ。が、苦しいばかりで一向に死ねない」
太宰さんは辛くなったのか手を戻した。
「腹に力を入れてないと徐々に嵌まる。そろそろ限界」
「はぁ......」
『でも、それって自 殺ですよね？そのままいけば』
「苦しいのは嫌だ。当然だろう」
太宰さんは嫌悪の表情を浮かべて私に云った。
私とお兄さんは頭に'？'を浮かべながらも納得することにした。
「なるほど」
仕方なくお兄さんと私はドラム缶を倒した。
中に居た太宰さんはいてと小さく呟いたが、自業自得だ。
「でも、同僚のかたに救援を求めなかったのですか？」
「求めたよ。でも私が「死にそうなのだ」と助けを請うた時、何と答えたと思う？」
『死ねばいいじゃんですか？』
「御名答」
どう考えても、自分のせいだと思いますけど...
そうは思ったが、心に留めておくことにした。
13:話を聞くよりも、街を見たいです→←11:朝が嫌い？私は日光が嫌いなんです
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時姫(プロフ) - 黒樹ユリ かさくん親衛隊さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。 そして、コメントありがとうございます。もしよろしければ、 リクエストの方で何かありますか？ 教えていただければ嬉しいです。 (2017年8月23日 19時) (
レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
黒樹ユリ かさくん親衛隊 - 敦君可愛いし天使！！！！ (2017年7月19日 17時) (レス) id: 6e14238389 (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - 月雪桜さん» はい。応援ありがとうございます。 これからも頑張ります。 (2017年5月24日 16時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
月雪桜(プロフ) - とても面白いです。これからどうなるのかが気になります。頑張って下さい^_^ (2017年5月23日 22時) (レス) id: b41419936b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時姫 | 作成日時：2017年5月17日 18時
