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11:朝が嫌い?私は日光が嫌いなんです ページ12





次の朝、私は孤児院の習慣と憎き日光で目を覚ました。

『ふぁ〜......』

私は眠い目を擦った。

「ふぁ......」

お兄さんも目が覚めたようです

『おはようございます。お兄さん』

「ん...おはよう、A......ここ、どこだ......」

お兄さんは窓から差し込む光を嫌々見た。

その時、いきなり知らない機械が鳴った。

私もお兄さんもこれにはびっくりして飛び起きた。

お兄さんは素早く機械...携帯をとって画面を開いた。

「うわわ......これ、ぼ、釦どれ?!」

『お兄さん、多分これですよ』

私はお兄さんから携帯をとり、釦を押して耳に当てた。

『はい、誰ですか?』

「'その声はAちゃんかい?新しい下宿寮はどうだい?善く眠れた?'」

『アハハ)お蔭様ですよ。いいんですか?こんな寮を紹介していただいて...』

「'いいんだよ。それより、頼みが有るのだが'」

『?なんですか?』

「'助けて。死にそう'」

隣のお兄さんにも聞こえていたみたいだった。

私達は二人して顔を見合わせた。

『とりあえず、切ります』

私は釦を押して通話を切った。

『...さぁ、お兄さん。どうしますか?』

「と、とりあえず...着替えていこう」

お兄さんは布団の側に置いてあった衣服を指差した。

ご丁寧に'双子'ということを気遣ってか、大体似たような服だった。

『そうですね。着替えましょうか』

私も笑って云った。

私は自分の服をとり、着替えようとした。

『あ、見ないで下さいね?流石にお兄さんでも許しませんよ』

「見ないよ!」

『フフッ)...冗談ですよ。冗談』

「からかうのはやめてよ...」

『アハハ)じゃあ、私は向こうで着替えますね』

私は恐らくリビングと思われる空間を指差した。

「う、うん...」

『じゃあ、着替え終わったら云いますね』

私は軽く手を振り、扉を閉めて着替えを始めた。

白いブラウスに黒リボン等...これ、何ですかね?

私は妙に長い紐を持ち上げた。

恐らく、スカートに付けるものなんでしょうね...

考えた末、私はその紐をスカートの後ろでリボン結びした。

髪を纏めるリボンも、一部の髪を三編みにして結ぶだけにした。

『こんなもんですかね...お兄さん、終わりましたよ』

「うん。僕も終わった」

お兄さんは扉を開けた。

12:これが朝の幻覚?なら最悪ですね→←10:お兄さんの扱いが酷いですね



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時姫(プロフ) - 黒樹ユリ かさくん親衛隊さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。 そして、コメントありがとうございます。もしよろしければ、 リクエストの方で何かありますか? 教えていただければ嬉しいです。 (2017年8月23日 19時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
黒樹ユリ かさくん親衛隊 - 敦君可愛いし天使!!!! (2017年7月19日 17時) (レス) id: 6e14238389 (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - 月雪桜さん» はい。応援ありがとうございます。 これからも頑張ります。 (2017年5月24日 16時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
月雪桜(プロフ) - とても面白いです。これからどうなるのかが気になります。頑張って下さい^_^ (2017年5月23日 22時) (レス) id: b41419936b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時姫 | 作成日時:2017年5月17日 18時

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