10:お兄さんの扱いが酷いですね ページ11
白虎は太宰さんに向かって飛ぶ。
太宰さんは白虎を避ける。
白虎の着地したところにひびが入る。
そして容赦なく攻撃を繰り返す白虎。
壊れた荷物の木片等が飛んできたので私はそれを軽々と避ける。
「こりゃ凄い力だ。人の首くらい簡単に圧し折れる」
太宰さんは攻撃を避け続けたが、壁にぶつかり動きを止めた。
「おっと」
その隙を狙い、虎は飛び掛かった。
「獣に喰い殺される最期というのも中々悪くはないが...」
太宰さんは今までとは違うまっすぐな目をした。
「君では私を殺せない」
太宰さんが白虎に触れると、文字列が白虎を包んだ。
「私の能力は__あらゆる他の能力を触れただけで無効化する」
文字列に包まれた白虎はお兄さんへ姿を変える。
倒れてきたお兄さんを太宰さんは支えたが、暫くしてこう云った。
「男と抱き合う趣味はない」
太宰さんはパッと手を離し、お兄さんは床へ落ちた。
「おい、太宰!」
『あれ?国木田さんじゃないですか』
「遅かったね。虎は捕まえたよ」
太宰さんはお兄さんを指差した。
「その小僧...じゃあそいつが」
「うん虎の能力者だ。変身してる間の記憶がなかったんだね」
国木田さんは呆れたように頭に手を当てた。
「全く__次から事前に説明しろ。肝が冷えたぞ」
国木田さんはスーツから紙を取り出して見せた。
'十五番街の西倉庫に虎が出る 逃げられぬよう周囲を固めろ'
「おかげで非番の奴らまで駆り出す始末だ。皆に酒でも奢れ」
私は入り口の方を見た。そこには三つの人影...
「なンだ、怪我人はなしかい?つまんないねェ」
与謝野晶子__能力名'君死給勿'
「はっはっは、中々できるようになったじゃないか太宰。まあ僕には及ばないけどね!」
江戸川乱歩__能力名'超推理'
「でも、そのヒトどうするんです?自覚はなかったわけでしょ?」
宮沢賢治__能力名'雨ニモマケズ'
「どうする太宰?一応、区の災害指定猛獣だぞ」
国木田独歩__能力名'独歩吟客'
「うふふ、実はもう決めてある」
太宰治__能力名'人間失格'
太宰さんはお兄さんを見た。
そして目を瞑り、笑って云った。
「うちの社員にする」
国木田さん達は少しの間を開けて云った。
「はああァァ!!?」
中島敦__能力名'月下獣'
『アハハ)これから楽しくなりそうですね』
中島A__能力名'月下の舞姫'
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時姫(プロフ) - 黒樹ユリ かさくん親衛隊さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。 そして、コメントありがとうございます。もしよろしければ、 リクエストの方で何かありますか? 教えていただければ嬉しいです。 (2017年8月23日 19時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
黒樹ユリ かさくん親衛隊 - 敦君可愛いし天使!!!! (2017年7月19日 17時) (レス) id: 6e14238389 (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - 月雪桜さん» はい。応援ありがとうございます。 これからも頑張ります。 (2017年5月24日 16時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
月雪桜(プロフ) - とても面白いです。これからどうなるのかが気になります。頑張って下さい^_^ (2017年5月23日 22時) (レス) id: b41419936b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時姫 | 作成日時:2017年5月17日 18時