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伝えられない心... ページ22

「貴様...」

『なんでそんな目で見るの...?』

芥川が帰って来たら、いきなり怒られた私。

意味わかんない。

「貴様がろくに食べていない。と、聞いた。」

『え?そんなこと...?別に平気。』

『第一、なんで親みたいなことを云うの?』

正直めんどくさいし...なんか嫌だ...

私が云うと、芥川は黙った。

別に理由があるわけじゃないんだ...

私は芥川を見る。

「...なんだ?」

『...その傷...』

私は芥川の肩にできた傷を見る。

「これがどうかしたか?」

『...傷を見るのは嫌なの。昔を思いだすから...』

私は傷を見ていると嫌になる。

昔の自分を思いだしてしまうから...

『とりあえず治してあげる...』

私は能力を発動させ包帯で傷を包もうとする。

「触るな!」

包帯は芥川に弾かれた。

『人が心配してるのに...』

「治してほしいと云った覚えは無い。」

『...じゃあ知らない!今すぐ逃げてやる!』

そう云って能力を発動させる。

「貴様!待て!」

『待たない!』

私は包帯を周りにぶつける。

その時に、私の上にあった鉄パイプに当たる。

鉄パイプをまとめていた紐が切れて落ちてくる。

『ッ...!』

私は目を瞑る。

「チッ)...羅生門...!」

カランという音を立て、鉄パイプは落ちた。

私はゆっくり目を開ける。

そこには嫌悪の表情をした芥川がいた。

芥川はカツカツと靴音を立て、近づいてきた。

怒られる!そう思った私は泣きそうになった。

「...馬鹿か貴様は!こんなところで能力を発動していいわけが無いだろう!」

私は予想外の言葉に驚き、目をパチクリさせる。

「あのままでは、今頃あの世行きだったぞ。」

『...別に助けなくても能力があるから大丈夫だったのに...』

「なっ!...貴様...助けてやったのに、お礼もできないのか...!」

『べ、別に助けてなんて云ってないもん!』

「...もう僕は知らぬ...!」

そう云うと、芥川は私に背を向けた。

私はせめて傷だけ治してあげようと思い、能力を発動させる。

そして芥川の傷を包む。

「なっ...貴様、何を...」

『...心配してるわけじゃないから!
見てるのが嫌なだけ...』

「...そうk『あと...』...なんだ?」

『その...助けてくれたことは...あ、ありがとう...』

「...フン...」

芥川は鼻で笑った。

でも、人を馬鹿にするような笑いじゃなくて、何かを隠すみたいな笑いだった。

悲しみに溺れてく→←一面...?


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキー文豪

芥川龍之介


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國見つける! - 時姫さん» 國見つける!のコメントとこのコメント間違えたので決してください (2017年5月13日 12時) (レス) id: 882e477b1a (このIDを非表示/違反報告)
國見つける! - 良かった〜 (2017年5月13日 12時) (レス) id: 882e477b1a (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - ありがとうございます。 蓮空様も小説頑張って下さい。 また、もうすぐで新しい小説ができるので、 そちらの方も、よろしくお願いします。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
蓮空 - 完結おめでとう!やっぱり書くペース凄い早いですね、私も頑張ります。次回作楽しみにしてます (2017年4月4日 17時) (レス) id: bd7770642b (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - 蓮空様、ありがとうございます。 昨日のうちに閲覧数が増えていて、 少し驚いていました。 宣伝をしていただき本当に ありがとうございます。 蓮空様も小説、頑張ってください。 (2017年4月3日 7時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時姫 | 作成日時:2017年3月25日 21時

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