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「貴様...能力者か...」

『そう。私も能力者だよ。』

私ははっきりと云う。

「Aちゃん。次いくよ!」

『わかった、敦。』

そして、敦が走り出す。

でも、幸せって云うのは長く続かなくて...

敦は、羅生門に貫かれた。

「カハッ...!」

『あ、敦...!』

「死ね。人虎...!」

敦は空中で刺されたまま、停止した。

そして、敦はそのまま床に落ちた。

『い、いや...嫌ぁぁぁ!』

私は敦に駆け寄る。

『敦...!敦ッ!やだ、死なないでっ!』

「Aちゃ、ん...僕は、大丈夫、だか、ら...」

嘘だ。この傷は大丈夫じゃない。

『お願い...死なないでっ!もう、私の前で、人を死なせないでっ!』

私はそこまで云って、しまった。と、思った。

「え?Aちゃん、それって、どういうこと...?」

「貴様...人が死ぬところを見たことがあるのか?」

芥川まで聞いてきた。

『違っ...!これは、その...』

なんて云おうか考えていると、敦が小さい声をあげた。

『あ、敦ッ!もういいよ。話さないで!』

このままじゃ、本当に死んじゃうから...!

私は一つの考えが浮かんだ。

『敦...ちょっと待ってて。』

せめて、応急処置だけでも...!

私は包帯を操り、敦の傷を優しく包む。

お願い...!少しでも力になればいいから...

その時、包帯が一瞬だけ光ったような気がした。

「Aちゃん...もう、痛くないよ。」

敦は平然と云った。そして、笑顔を見せた。

そんなはずない。さっきまで死にそうだったのに...

私はそう思い、包帯を取る。

包帯の下には、さっきの傷はなかった。

それを見た、敦は驚いていた。

遠目で見ていた芥川も驚いていた。

私も驚いた。包帯を巻いたところの傷がなくなる?

そんなこと、あり得ない...

「もしかして、治癒能力?」

敦が小さく云った。

治癒?私にそんな力が?

そんなことを考えると、黒獣が襲ってきた。

それを敦が切り刻んだ。

「Aちゃん。とりあえず、芥川を倒さなきゃ。」

そう云われて、私は立ち上がる。

『うん。早くみんなのところへ帰ろう。』

「倒す...だと...?」

芥川が鼻で笑った。

「冗談はよせ。人虎。」

「冗談なんかじゃない!」

敦が走る。私はその後ろを走る。

能力を発動させ、包帯で芥川を攻撃する。

それを黒獣が食いちぎるが、敦が床へ叩きつける。

芥川は、そのまま地下へと落ちていく。

そして、闇に呑み込まれて見えなくなった。

平穏...?→←芥川


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキー文豪

芥川龍之介


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國見つける! - 時姫さん» 國見つける!のコメントとこのコメント間違えたので決してください (2017年5月13日 12時) (レス) id: 882e477b1a (このIDを非表示/違反報告)
國見つける! - 良かった〜 (2017年5月13日 12時) (レス) id: 882e477b1a (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - ありがとうございます。 蓮空様も小説頑張って下さい。 また、もうすぐで新しい小説ができるので、 そちらの方も、よろしくお願いします。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
蓮空 - 完結おめでとう!やっぱり書くペース凄い早いですね、私も頑張ります。次回作楽しみにしてます (2017年4月4日 17時) (レス) id: bd7770642b (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - 蓮空様、ありがとうございます。 昨日のうちに閲覧数が増えていて、 少し驚いていました。 宣伝をしていただき本当に ありがとうございます。 蓮空様も小説、頑張ってください。 (2017年4月3日 7時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時姫 | 作成日時:2017年3月25日 21時

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