時が止まったあの日【wrwrd】 (ページ1)

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悲しみと出会いページ1

私には幼なじみがいた。その子の名前はゾム。
ゾムとはいつも遊んでいるくらい仲が良かった。

高校3年の10月3日。早く家へ帰り、ゾムと遊ぼうと思ったら電話が来た。ゾムのお母さんからだ。
何かと思い電話を出ると、衝撃のことを聞いた。

母(ゾムが交通事故に合った。意識不明の重体で、病院にいるから、〇〇病院に来て欲しい)

私は小さな鞄にスマホと財布を入れて自転車で駅まで行き、そこから何駅か乗って病院に着いた。

しかし間に合わなかった。私は泣いた。泣きじゃくった。もう少し早く来ていればと後悔する。
ゾムの家族も横で泣いていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私は病院から帰った。自転車で信号を渡ろうとすると、私の横に信号無視のトラックが来た。
その瞬間私は死を覚悟した。そして目をつぶった。でも痛みも何も無い。目を開けるとそこには妖精がいた。

Sr(私の名前はセレナ。あなたを助けに来た。あなたは大切な人を亡くした。だから助けに来た。)

「えっ」
私はその言葉しか出ない。私を見てセレナはこう言った。

Sr(あなたの大切な人が事故に巻き込まれた10月3日の1年前まで戻してあげましょう。その代わりあなた以外は1年間の記憶がなくなります。それでもいいですか。)

私はそれでゾムを助けることが出来るならと思い
「はい」
と言った。