残念美人の非日常５

事後報告 ページ17

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CDを我が子のように抱え家に帰って神谷さんを探す。

貴「あれ、神谷さんは？」

下野「まだ帰ってないんじゃないかな？」

代永「Aちゃんおかえりー！」

貴「あ、ただいまです。」

寺島「神谷さんがどうかしたの？」

貴「居ないならいいんです…。」

小野「そんなシュンとしないで！俺が代わりに聞くよ！！」

貴「小野さんじゃ意味ないんです、神谷さんじゃなきゃ。」

小野「ガーーーン…！な、なんで！？」

貴「神谷さんと私の約束なんです。はやく帰ってこないかな！神谷さん！」

鈴村「どうしたんやこいつ。」

諏訪部「さあ？」

とりあえず神谷さんがまだ帰ってきてないらしいので、部屋に戻り部屋着に着替える。先に1人で聞いちゃおうかな…もしこれでクソみたいな仕上がりだったら恥だもんね。

CDをセットして聞こうとしたところでノックが聞こえた。

神谷「A？いる？」

貴「神谷さん！！おかえりなさい！待ってたんです！」

神谷「どうしたの…。」

貴「神谷さんのために頑張った仕事！！」

神谷「ああ、この前カフェに行った時に言ってたやつ？」

貴「形になったので1番に神谷さんに聞かせなきゃと思って！！」

神谷「…ありがとう、嬉しいな。CD？」

貴「あ、汚い部屋ですけど入って適当に座って下さい！ホラ、ぺぺも喜んでる！」

神谷「じゃあ、お邪魔します。」

貴「じゃあ流しますね？」


〜♪

曲が流れると神谷さんは真剣な顔をして聞いてくれている。うむ、我ながらよく頑張った、ここのギター。歌はまあまあかな。問題は大サビ前。


…良き！やっぱり全パートG.P.にして良かった！！自分の曲だけどサブイボ立った。盛り上がり方が最高に好み！！


貴「ど、どうですか…？」

神谷「すごくかっこいい曲だね。大サビ前が特にいいと思う。」

貴「やったー！！大サビの前のギターアドリブも自分で考えて頑張ったんですよ〜。」

神谷「え？」

貴「え？」

神谷「ギターアドリブ？」

貴「はい！この曲、コード進行メチャクチャ難しくて挫けそうになりましたけど神谷さんのお話聞いて頑張れたんですよ〜！！」

神谷「待って待って、ギターAが弾いたの？！」

貴「え、いまさら(笑)」

神谷「聞いてないよ！！」

貴「あれ？言ってませんでしたっけ…？」

神谷「バカ！！どこのプロかと思ったよ！むしろ歌だけだと思ってたからAが何に苦しんでたのか考えちゃったじゃん！」

貴「あれま。」

神谷「あれまじゃねーよ！！」





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