残念美人の非日常５

聞いてねえ！ ページ2

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CDの楽曲録音をしに某スタジオまでやって参りました。出かけるギリ前まで練習したし…どうにでもなれ！精神で頑張るぞい！

その前に煙草…！
ふう、一息ついたら落ち着いてきた。大丈夫、大丈夫、私は出来る。神谷さんの為にも頑張らなきゃ！

「あ！」

貴「え？」

顔を上げるとドラムの深津さんが煙草をくわえて喫煙所にやって来ました。喫煙者の方だったんですね、知らなかった。

深津「Aさんも煙草吸うんですね、声優さんだって聞いてたから吸わないのかと思ってました。」

貴「ははは(笑)よく言われますけど、欲には勝てませんね。」

深津「でもすごく様になっててカッコいいですよ。」

貴「お世辞が上手ですね(笑)」

深津「お世辞じゃなくて本当ですよ。スタイルもいいし、モデルさんみたい。」

貴「趣味が筋トレなもんで。スタイルは…まあ遺伝ですね。」

深津「羨ましい遺伝ですね(笑)」

貴「いえいえ。それより今日は宜しくお願いします。」

深津「こちらこそ！PV撮影もあるみたいですし、なんか緊張しますね！！」

貴「は？PV？」

深津「聞いてないんですか？録音した後、PV撮影もするらしいですよ。」

貴「き、聞いてない…！」

原ちゃん？！？！私聞いてないんですけど？！ちょっと待ってよ！！電話して確認しなきゃ！

貴「深津さん、ちょっとすみません。」

深津「？はい。」

貴「もしもし？！原ちゃん？！？！今日PV撮影って何なん？！私そんなん聞いてへんで？！」

原『言い忘れてたわ、ごめんごめん。まあそういう事だから頑張って！』

貴「え、ちょっと…！原ちゃん来やへんの？！」

原『PV撮影には間に合うと思うけど。』

貴「あ、結局は来るんや…。まあええわ、頑張る。」

原『まあ、また後で。』

貴「うん、ほんならね…。」

深津「大丈夫ですか？」

貴「あ、はい。なんとか…。」

深津「Aさん、関西の方なんですか？」

貴「え？ああ…そうです！出身が兵庫なんです。だからたまに出るみたいで(笑)」

深津「俺、関西弁好きなんで生で聞けて嬉しいです！」

貴「そうなんですね。そろそろ…行きましょうか録音。」

深津「そうですね。」




貴「皆さん、頑張りますので宜しくお願いします！！」

『頑張ろうねー！よろしく！』

P「じゃあ早速始めていこうねえ〜☆」

…相変らず語尾うぜえ。でもまあいい意味で力抜けたから結果オーライかな！

よし、頑張るぞ！！


〜♪





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