検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:641 hit

12 ページ14

何もなかったことにして帰ればまた明日からも変わらない日々が続くのだろうか。何か部活をしているわけでもない。趣味もさほどあるわけでもない。特に目標もなくある程度の大学に入るためだけに授業を受ける日々。
そこまで考えてぞっとした。これじゃあまるで、ただ日々を過ごすためだけに生きているような。
そして思い当った。俺が戸惑っていたのは、きっと、今まで過ごしてきた普通の日々が変わってしまうのではないかという恐れを抱いていたからだ。だけど平凡な色褪せた日々を認識してしまった今、このままのほうが恐ろしいと感じてしまった。
「……ずっと考えていることはあります。それが自分の、本当の気持ちなのかは、……わからないけど」
見ていなかっただけでずっと思っていたこと。……将来のこと。
「じゃあ、その“ずっと考えてること”を話してみませんか? ずっと考えるって言うのも結構負担が大きいものなんですよ〜」
「そう、ですかね」
「そうそう!」
「そうそう」
ももさんが朗らかに笑いながら言う。それに、まだ頭の中がグルグルしている俺は簡素な言葉しか返せなかった。しかしその後にサトウさんとスズさんが嬉しそうに追随してきた。その声に心が少し軽くなったような気がした。そしてスズさん。あんたのセリフにどう考えても(便乗)って書いてあるのを俺は見逃してないからな。









短いけどここまでです〜……。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:小説 , シリアス時々ギャグ , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とまとまと | 作成日時:2020年7月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。