第一章-運命の出会い3- ページ7
久「つまり、きみは見知らぬ男に何らかの術かなんかでこの世界に迷いこんじゃった異世界の人ってこと?」
兵助が分かりやすく説明してくれた。だが、この事を聞いた僕達五人の反応は、それぞれ別々だった。
尾「へぇー、異世界ってやっぱりあるんだな!俺、ずっとお伽話かなんかだと思ってた!!」
勘右衛門はますます彼女に興味津々な目で彼女を見る。
竹「キ、キミは異世界の人!?そ、そうなんだな…!!」
八左ヱ門はよく分からないけど興奮して顔を真っ赤にしている。
久「すごいね〜おれも異世界ってところが気になるなぁ。」
兵助はニコ〜っとした笑顔を浮かべている。
鉢「…異世界の人間だと?私はそんなの信用しないぞ。」
三郎はプイッと顔を背けてしまう。
不「い、異世界の人…どうしよう、こんな時にはどうするべきなのか…?」
僕はどうすればいいのか分からず、迷ってしまう。そんな僕を見かねたのか、勘右衛門がポンっと肩を叩いてきた。
尾「雷蔵、とにかくこの子がさっき教えてくれた事を学園長先生に話してみたらどうだ?」
不「!…そうだね、学園長先生なら何か知ってるかもしれない!」
竹「よし、じゃあ行くか!!」
すると、突然僕の隣にいた三郎が固まってしまっている女の子に近づき手を差し出した。
『えっ…?』
鉢「ほら、早く手を出せ。あんたはここで野垂れ死にたいのか?」
『は、はい……!』
慌てて三郎の手を掴んで立った女の子は三郎にぺこりとお辞儀をする。
久「三郎〜初対面の女の子に怖い印象を与えちゃダメだってば。」
兵助が口を尖らせながら言うと、三郎は正門のほうを顎で指した。
鉢「早く、学園長先生に言った方がいいんじゃないのか?こんな所で油売ってる暇はないだろう。」
久「むー…そうだな、じゃあ行こう!しゅっぱ〜つ♪」
兵助が元気よく正門をくぐろうとすると…__
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作者名:天城 | 作成日時:2018年1月22日 20時