中〜夢主ちゃん、海に行く〜3 ページ46
『_で、結局俺に何が言いたい。』
『…あの……長義様についてきてもらいたいなぁ…と。』
はちゃめちゃな仕事終わったあと、私は彼に頼んでいた。
『どこに行』
『海よ!今日はずっと海の素晴らしさについてしか語ってないじゃない!』
彼が言い切る前に私は即答した。
情報収集を行なった結果、あの彼女達が話していた通り政府がそういう憩いの場を作ろうとしているのは確かであった。
しかもこの日本一帯の審神者、及びそこに関係する職員(こんのすけも含む)全員参加可能なのだ。
『……。
行ったところで俺になんの得がある。俺はお前以外の職員とろくに話したこともないんだぞ。』
確かにそうかもしれないが、それでも来て欲しいのだ。
なんせ_
『海水浴なんて初めてだから、…一人は寂しいし、緊張するし、不味いことやってたら止めてほしいのよ…、ね?』
『断る。』
『な、ななな!?』
『驚く要素など一つもないだろう……。
そもそもお前が同僚と親しくなればいい話だ。』
『そんなこと言わないでよー!
すでに出来上がっている女子集団の中に入るの怖いでしょ?怖いよね!?
_あ!そんな長義くんだって、もしかしたら海で素敵な出会いがあるかもしれないでしょ?!』
『そんなふしだらな気持ちで行く気はない。』
『逃げないでぇ〜!』
〜一時間後〜
『頼む!お願いします!!長義様!』
何度も頭を下げて頼んでいた。
『はぁ……、だから俺はお前に何度言われようと行く気はない。先程も言っているが、俺は上(政府)から大きな問題を起こさないように勧告を受けている。』
『…それでも!お願いします!!問題なんて起こさないから!』
『その問題が起きればもう後の祭りだ。そうならないための今だ。
そんな目で見られても俺は行かないからな。』
彼の理由はこうだ。
まず、自分が行ってもいいことはない。
同僚と仲良くなるいい機会だから一人で行け。
何事も挑戦しろ。
無駄な怪我をしたくない。(政府に無駄な借りを作りたくない)
これ以上問題を起こしたくない。
等など…彼の口は止まらない。
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作者名:沙恵燬 | 作成日時:2019年2月1日 1時