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弐拾壱 ページ37

「みんな一旦ストップ!止めなさい!
特に鶴丸っ!!斬りかからない!

ここは少なくとも穏便にいきましょう!」

「「「「「君/あんた/貴方は黙って!!」」」」」

「うぇぇっ!?」


「_彼女の言う通り、今はそんなことをしている場合じゃないだろう。」

「んだとぉ…!?」


「そもそも…たかが嫉妬心でどこかの誰かが刀を振り回し壁を破壊したのが悪いんだが…、まあ、こちらも決して落ち度がないという訳でもない。

俺から提案がある。ここは一旦休戦としないか?」

「休戦…?…え、……今まで戦ってたの?だ、誰と?」

「演練場の職員が総出で犯人を探している。ここも人が来ない場所ではあるが時間の問題だ。

君達の言うその目的を果たしたいなら、ここは引いた方が賢明だろうね。」

「「「「……。」」」」

「……さらっと私は無視ですか。」

「…話がややこしくなるし恐らく知らない方が身のためだ。まあ、そこまで知りたいなら自力でやれ。……俺は知らないからな。」

「…そ、そう?………わかった。」



「_俺が彼らを引き留めよう。その隙に体制を整えて退くといい。

…お前は俺と来い。職員のお前がいると色々助かるのでね。」

「…ごめんなさい。
私、彼らを案内するわ。」

「……。

何を馬鹿なことを言っている。見つかればただでは済まない。お前がいくらここを知り尽くしていても彼らの足でまといになるぞ。」


「大丈夫よ。今はここの職員だけどその前は暗殺組織のリーダーとかやってたから。そういう分野に心得はあるの。」

「…それは初耳だな。」

「言ってなかったっけ?
…まあ、長義は一人でも大丈夫でしょう?」

「なぜそう言いきれる。」

「長義は私の自慢の友達だもの。

……貴方のことだから、私のこと心配してくれて一緒に来るようになんて言ってくれたんでしょうけど……気持ちだけ受け取ってもいいかな?

ありがとう、長義。」

「…ふん、勝手な憶測だな。
俺は自分の身を案じただけだ。……お前のためじゃあないさ。」

「そうですかそうですか。
まあ、そういう素直じゃないところも長義くんらしくていいと思うわよ。」



「……やっぱり復讐しよう。」
「「「「そうだな。/ですね。/だね。」」」」

「なんでよ!?

もうそんなこと言ってないでさっさと行きましょ!時間ないんだから_!」

〜〜〜〜〜

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作者名:沙恵燬 | 作成日時:2019年2月1日 1時

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