拾捌 ページ34
「_なるほどなるほど…
つまり、小狐丸は少し前まで普段と同じだったのに、ある日"何故か"突然こんな感じになってしまった、と。 」
「…何故かを強調すんなよ。」
「貴方が伏せて言うからでしょ。
…それでここに来たってことは原因は私ってことかしら?確かに時期的には私かもしれないわね……。」
「あ、いえ…それが……その…根本的な原因は、あの審神者です。」
「よし、もう1回殴ってもバチは当たらないわよね。小狐丸、私ちょっくらしばきに行くからここで「あの、それが……_もうあの審神者はいないんです。
少し前からなんですけど、今は別の審神者が俺達の主となっています。」
「…え?」
「その様子だとやっぱり聞いてなかったんですね。」
「…あの子はもうここには来ないってこと?」
「ま、そーなるよな。…だから、その面替わりにしてるコレはもういらねーってことだ。」
「あ、ちょっと……っ!」
「へへっ、やっぱり顔は見せてる方が俺は好きだぜ?」
「いきなりとったら、皆が戸惑うじゃない。」
「またそんなこと言って〜、せっかくの別嬪さんなんですから見せびらかしましょう!きっと楽しいですよー(ニヤニヤ」
「見てるぶんには面白いでしょうけどこっちは困ることが多いの!『貴方、誰?』とか言われたくないし!」
「_それであの子は今何処にいるの?やめたのならそれはそれで会って話をしないと」
「……知らなくていい。」
「小夜ちゃん?」
「もし仮に彼女が復讐するなら、その前に僕が始末する。
だから、知らなくていい。」
「さ、小夜ちゃん……!
でも始末しなくても大丈夫よ!一人でも反撃できるし!」
「……ううん、僕だって力になりたい。それに一人なら僕が隣にいる。」
「もう、可愛いー!!今ならおばあさんになっても後悔しない!」
「いやどんな例えだよ。」
「獅子王、そこ突っ込んだらだめ。」
「ぬしさま……私は…この小狐丸はどう思われますか?」
「…普通にかっこいいんじゃない?
ここの同僚も裏じゃあキャーキャー言ってるし。」
「……私は、ぬしさまの心の内が知りたいのです。他者の目などどうでもよいことでしょう…。」
「?」
「あ!!そ、そう言えば、俺はなんて言われてるんですか!!?」
「っ!俺も教えてくれよ!」
「私へ対する嫌味ととるわよー。」
「…。
僕は…可愛くなくていい。」
「小夜ちゃん?どうしっ_
…何この破壊音っ!?…下からだわ。」
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作者名:沙恵燬 | 作成日時:2019年2月1日 1時