傀儡使いは傀儡にも愛される【NARUTO】

十五話:傀儡使いには人の痛みは分からない ページ17

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サクラは回りながら落ちて来る極熱薔薇を､
避けながら此方に向かって来る。

だが極熱薔薇は向かって来る敵を探知すると､
身を守る為にその姿を変え追い払う攻防一対の術。


薔薇だった姿は＿＿＿＿＿＿
一瞬で鞭のようにバチッ！と音を撓らせる棘に姿を変えた。

青い薔薇の花言葉は“奇跡” “神の祝福”
薔薇の棘の花言葉は“厳格”


この術:極熱薔薇は青色に近い水色をした品種の薔薇を元にしたお気に入り。


見た目は綺麗な水色の薔薇である。

だが中身は火遁と水遁で混ぜた原水を使っている。
少し触れただけでも火傷を起こす。

次々と薔薇が棘に姿を変え､サクラの腕や脚に絡みついた。


サクラ「熱っ！！何なのよ､この花は！」


絡みつく棘をサクラは無理矢理引きちぎる。

姿は変わっても中身は変わらない為､
棘が引きちぎられる度に原水がサクラの身体へかかる。

棘で出来た傷の上から原水がかかるので､
痛みと熱さで激痛を感じるだろう。


サクラも棘を何本も引きちぎりながら､
熱さと痛みを訴えてながら向って来る。

原水が少しでも目や耳にかかると､
失明や失聴を起こす可能性のある術だ。


私は冬武に水の結界を張らせ､
湖から少量の水を持ち上げ二重に作り上げた。

棘がサクラの頭の後ろから攻撃しょうとした時､
チヨバアが自らの傀儡を盾にしてサクラを護った。


カラカラと音を立てながら傀儡は壊れ､
別の傀儡でサクラから棘を外そうとし始めた。

邪魔と判断した私は先程出した巨大な手で素早くチヨバアを捕まえ､攻撃させないように一時的にチャクラを封じた。


A『薔薇と棘の攻撃はどうです？
貴方が薔薇を傷つけるから､棘が怒っていますよ。
自らの行為に反省して下さい。植物にも命があると………ね。』


サクラ「私はアンタをぶん殴らないと気が済まないのよ
お兄ちゃんを返して！
アンタがお兄ちゃんを壊したんでしょ！」


棘に絡まれながらもサクラは､
私を睨みながら大きな声で言い放つ。


A『流石は兄妹。口が悪いのもそっくり。
まだ大きな声で言える威勢は残っているみたいですね。

では貴方が愛する兄の手で終わらせましょうか？』


私は水の結界を解かせ､冬武をサクラと戦わせる事にした。

冬武はピチャピチャと音を立てながら湖の上を歩き、
サクラの目の前で立ち止まった。

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