傀儡使いは傀儡にも愛される【NARUTO】

十話:傀儡使いは兄弟同士の闘いをさせる ページ12

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Aside


私は秋虎に繋がっていたチャクラ糸を切り、
秋虎はナルトを睨みつけながら戦い始めた。


はたけカカシも春野サクラも黙って見てはくれないようで､
すぐにナルトに加勢しようとする。


加勢されると兄弟対決の邪魔な上に面倒臭いと判断した私は､
秋虎以外に二体の傀儡を出した。


春龍にはカカシ､冬武にはサクラの相手として呼び出した。

冬武のチャクラ糸も切り､
先程の秋虎と同じく自己判断で動くようにした。


“友”達が自ら弟や妹と戦っている姿を見ると､
何故か自然に笑みが溢れてしまう。

私の傀儡は特製の頑丈型だから､通常の傀儡みたいに部品が簡単に壊れたり､チャクラ糸を外して動かなくなる などはしない。

傀儡に多量のチャクラは使いたくないので､
元々彼等が持っている細胞から作ったチャクラと私のチャクラを混ぜて使用している。


まさか自分の兄だとも気づかないナルトやサクラは､秋虎(ナルトの兄)と冬武(サクラの兄)と戦っている。


目の前で二度目の兄達の死を直視できるのか
＿＿＿＿＿＿＿見物だな。


A『では､はたけカカシさん。
貴方の相手は私です。手加減は必要ですか？』


私は笑顔のまま嫌味を言った。
すると警戒をながらはたけカカシは言った。


カカシ「随分ナメられたものだね。
戦場で手加減している余裕はあるのかな。
それとも俺が手加減してあげようか？」


A『へぇ………
その無駄に人を苛つかせる言い方は貴方譲りでしたか。
本当にムカついていたのですよ。
その苛つかせる言い方で何度も話し合おうとする迷惑な気遣いをした………焔緋に。ﾎﾞｿｯ』


カカシ「？！
何で君が焔緋を知っているのかな？」


A『あれ？本人から何も聞いてないのですか？
焔緋も大事な兄には言ってなかったようですね。弟に気を使わせていたのですか。
私達は“友”です。そうですね………春龍。』


私は骸になった焔緋から自分が作って組み立てた傀儡の春龍に笑いかけた。

十一話:傀儡に愛しい者への未練を立たせる→←九話:懐かしい友の面影をした弟と妹達

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