佰 ページ10
祝(?)100話
＊
今日は私と共に昼餉を食べましょう!と小狐丸に手を引かれた私、そして燭台切、歌仙、青髪チビのお料理組は、何故か小狐丸ではなく歌仙の部屋に押し掛け昼ご飯を食べることとなった。
「全く、何故僕の部屋に来るんだい。
言い出した手前三条へ大人しく持って帰ればいいものを」
「そんなことを言って、本当は一人部屋が賑わって嬉しいでしょうに」
「それが今日だけならとても嬉しいんだけどね!!」
僕は騒がしい食事は好きではないんだよ、と不満そうに箸を進める。
「広間で食べているとよからぬ事に巻き込まれるかもしれないから部屋で静かに食べ始めたら、今度は部屋に毎日煩いのが来るんだから……困ったものだね」
「──それ、僕のこと?ごめんね、歌仙」
ため息をつく歌仙をチビが申し訳なさそうに見上げる。が、どう見てもコイツはうるさそうではないので多分違うだろう。
「違うお小夜きみじゃない。
もっといるだろう、騒がしくはないが鬱陶しい……にっかり青江という男が」
その瞬間、背中の襖が音もなく開いた。
「おや、僕の話かい?」
「うわっ、びっくりした……」
「おやおや、今日はやけに沢山だねぇ。
お盛んなのはいいことだからね……会話のことだよ?」
驚く燭台切にひらりと手を振り部屋の中の少ないスペースに滑り込んだのは、紛れもなく青江。
「ところで、君は小夜くんと面識があったっけ?
……あぁ、この間締め上げられてたね。
鶴丸さんが」
「……小夜くん、」
この青髪のチビの名前か。
「あぁ、僕が小夜左文字。
この間名乗ろうと思ったら直ぐに鶴丸さんと逃げちゃったから、言い損ねたんだ」
「小夜左文字、さん」
「うん……小夜でいいよ。
兄様たちには怒られるかもしれないけど」
兄様たち、何人か兄弟がいるのか。
でも薬研達とは違う括りみたいだ。
「確かに。特に宗三の方は口煩いかもしれないな」
「君も大概だけどね」
「うるさいぞにっかり青江」
揶揄うように笑う青江をぴしゃりと歌仙が遮る。
歌仙はああ言っていたが、結構コイツら気は合うんじゃないだろうか。
「この2人……いつもこうなんだ」
汁物を啜って、ポツリと小夜が呟いた。
それは呆れてるようにも、怒っているようにも聞こえたし、嬉しそうにも聞こえた。
よく分からないチビっ子だが、悪いガキではなさそうだ。
「そうですか、仲良しなんですね。
喧嘩するほどって言いますし……」
「仲良し…………、確かに、そうだね。羨ましいよ」
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やよ - 更新待ってます！ (2022年1月8日 15時) (
レス) @page11 id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - とても面白い作品で読み込んでしまいました！続きを楽しみにしてます！ (2021年6月13日 20時) (レス) id: 3d369926d3 (このIDを非表示/違反報告)
Hikaひかり(プロフ) - 途中で終わりとなっていてすごくショックです…続きが読みたい…！ (2020年12月19日 18時) (レス) id: 6f70194681 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 更新楽しみに待ってます。応援しています。頑張ってください！(^-^) (2020年9月25日 22時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
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