捌拾陸 ページ41
*
「はぁ!?戦場に行った!??」
凄まじい剣幕で聞かれたので素直に首を縦に振ると大きな溜め息。その主は燭台切。その横でくつくつと可笑しそうに喉を鳴らすのは青江。
先程道場で同田貫が行きたい、と言ったためとりあえず今行きたい人を募ればまさかの全員参加。
言い出しっぺの同田貫を隊長に、御手杵、大典太、和泉守、堀川、山伏で揃ってどこかへ出掛けていった。
場所は任せてくれ、と言われたので素直に任せたが、それがいけなかったのだろうか。
手を腰に当て目の前で立ちはだかって怒る姿は最早母親。私が母上に怒られる時はこんな生易しいものではなかったのでどこか緩い気持ちで聞いていると、青江が援軍を呼んでくると席を立った。
その数分後。
「全く、きみはここが危険な場所だという自覚があるのかい!?ないんだな、ないからこんな無防備に縁で寛いでいるんだな!
そもそも自慢の竹刀はどうしたんだ!確かに雅じゃないが、ここで野垂れ死にする方が余程雅じゃないだろう!」
やってきたのは歌仙。と、青いちびっ子。
もう言ってやってよと言わんばかりに燭台切が事の顛末を説明した結果これだ。
うぅ、怖さこそないが二人揃うとなかなかに鬱陶しいものがある。
青江、余計なことを。
じろりと目をやると相変わらずの薄ら笑い。
青いちびっ子に助けを求めようと見つめると、フイと顔を背けられた。辛い、心が。
するとガミガミと怒る声が響いていたのか、私の部屋の襖がサッと開く。
「なんだなんだ、騒がしいな。
こっちの部屋まで声が響いていたぞ?」
中から出てきたのは鶴丸。
それを目に入れた途端ワナワナと震えだす歌仙。燭台切も少し顔が引き攣っている。
あーあ、お説教延長だ。
「……ｯ、鶴丸きみ、どこから出てきているんだい!!ずっと外に出ていた主の、部屋から……」
「……鶴さん、話聞かせてもらえる、よね?
女の子の部屋から1人出てくるなんて、訳があったんだもんね?まさか住みついてたわけじゃあ、ないよね。」
2人の威圧的な視線を浴び、しまった、という風に顔を歪めた。そして歪めるやいなや、
「あっ、コラ!!」
考えられないくらいの速さで、逃げた。
咄嗟のことで足が出ない母上ズ。青江は元より追う気はないようで、くすくすと笑っている。
「……逃がさない。」
そんな中、飛び出したのは青いちびっ子。
素早く駆け出し飛び付くように鶴丸へ乗っかる。
鶴丸はちびっ子の弾みで前に転げこんだ。
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朔夜(プロフ) - 無花果(Na-na )さん» こんばんは、コメントありがとうございます！率直な愛の言葉、とても心に響きました。本当に嬉しいです、ありがとうございます！今後ともお楽しみにしていただきたいのですが超ユル更新なので、寒くなる前に服は着て足も崩して下さいね笑 (2019年7月3日 0時) (
レス) id: 959b48d95f (このIDを非表示/違反報告)
無花果(Na-na )(プロフ) - 好きです。(突然の告白)とっても面白いです、全裸で正座して更新待ってます(真顔) (2019年7月2日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - チランコス☆さん» こんにちは、コメントありがとうございます！まだ断言はできませんが、三日月さんはもしかしたら長くいたせいで人のいい部分も知ってしまったので迷っているのかもしれませんね。長谷部さんは過去に色々やらかしてるのでその辺もお楽しみに今後もよろしくお願いします！ (2019年6月30日 11時) (レス) id: 959b48d95f (このIDを非表示/違反報告)
チランコス☆ - 続きが物凄く楽しみです!!!!!!!!!!!前作から見ていましたが、やはり見入ってしまいます…！！やはり審神者vs三日月(三条派)なのでしょうか！？長谷部が三日月派か審神者派かも気になります♪ (2019年6月30日 7時) (レス) id: 381a12205a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - あふるさん» 前作からのご愛読、本当にありがとうございます！私の私生活や審神者ライフが安定しないせいでこの小説も亀更新を極めているにも関わらず、長らくの応援ありがとうございます！始点と終点以外ノープランな小説なので今後も展開を楽しみにしていてください！ (2019年6月15日 16時) (レス) id: 959b48d95f (このIDを非表示/違反報告)
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