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捌拾壱 ページ36

*


「皆さん、ご協力ありがとうございました。
これでお昼から剣の稽古を頼めますね!」

目の前にはピカピカの竹刀が2振り。
というのも、剣術と剣道は違うから、と石切丸から助言を受けたため、急遽2振り作ることになったのだ。
因みに柄革は、駄目元でこんのすけに頼めば一式用意してくれた。竹刀も届ける、と言われたが新鮮な経験だったため断ったのだ。
ちくとうとなる竹の方は、アイツらなら手伝ってくれる、と和泉守が声を掛けた同田貫と御手杵が山伏の元へ追加を頼んでくれた。
どうやら彼らは頑固な性格のようで、石切丸がしきりにどうやって頼んだのか聞いていたが、返事は大したことねぇの一点張りだった。
竹刀が仕上がれば分かる、と。

「そういえばよぉ、アンタ。
これ手伝ったら道場使っていいってのマジだよなぁ。約束は守ってもらうからな。」

隣で青江がなるほどねぇ、と笑みを深めるのが見えた。どういうとだと和泉守を見るも、言葉のままだと。

「いやぁ、コイツら─まぁ俺らもだが。
今まで道場の使用を禁じられててな、特に俺らは前の審神者にも反発してたからよ。出たいって言っても戦に出してもらえねぇで。
だから、手伝ってくれたら道場自由に使って手合わせしていいって言ったんだよ。

別にいいだろ?減るもんじゃねぇし。」

「別に、いいですけど……」

「けど何だよ、まだ何かあんのか?」

私が言い淀むとすぐさま睨んでくる同田貫。
全く、血気盛んというか獰猛というか。

「1つだけ。
ちゃんと手入れ部屋に行ってからですよ。」

石切丸曰く、手入れ部屋は無理に私がついていく必要はないようで、自由に行かせて大丈夫なようだ。彼も私が行くように勧めたら1人で向かったから。
すると堀川が思い出したように口を開く。

「あ、でも皆さん。
そろそろ午の刻です。

兼さんも、同田貫さん達も、行くのは昼餉の後にした方がいいですよ。」

「確かに……遅れると歌仙くんや燭台切くんに厳しく攻められてしまうからねぇ。
……あぁ、お説教のことだよ?」

もうそんな時間か、とふと顔を上げるとなるほど、陰っていた縁側はもうほぼ日向になっている。

「おぉ、もうそんな時間か!
では主殿。部屋にまだ兄弟がいる為今は戻るが、拙僧も、昼餉の後にそちらへお邪魔してもよいだろうか。」

「僕も!また後で戻りますね!」

「はい、ぜひお待ちしておりますね。」

2人が去っていくのを見送ってから、和泉守が1度手を叩いた。

「さて!俺らも一旦解散するか。」

捌拾弐→←捌拾─とある部屋での会話─



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朔夜(プロフ) - 無花果(Na-na )さん» こんばんは、コメントありがとうございます!率直な愛の言葉、とても心に響きました。本当に嬉しいです、ありがとうございます!今後ともお楽しみにしていただきたいのですが超ユル更新なので、寒くなる前に服は着て足も崩して下さいね笑 (2019年7月3日 0時) (レス) id: 959b48d95f (このIDを非表示/違反報告)
無花果(Na-na )(プロフ) - 好きです。(突然の告白)とっても面白いです、全裸で正座して更新待ってます(真顔) (2019年7月2日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - チランコス☆さん» こんにちは、コメントありがとうございます!まだ断言はできませんが、三日月さんはもしかしたら長くいたせいで人のいい部分も知ってしまったので迷っているのかもしれませんね。長谷部さんは過去に色々やらかしてるのでその辺もお楽しみに今後もよろしくお願いします! (2019年6月30日 11時) (レス) id: 959b48d95f (このIDを非表示/違反報告)
チランコス☆ - 続きが物凄く楽しみです!!!!!!!!!!!前作から見ていましたが、やはり見入ってしまいます…!!やはり審神者vs三日月(三条派)なのでしょうか!?長谷部が三日月派か審神者派かも気になります♪ (2019年6月30日 7時) (レス) id: 381a12205a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - あふるさん» 前作からのご愛読、本当にありがとうございます!私の私生活や審神者ライフが安定しないせいでこの小説も亀更新を極めているにも関わらず、長らくの応援ありがとうございます!始点と終点以外ノープランな小説なので今後も展開を楽しみにしていてください! (2019年6月15日 16時) (レス) id: 959b48d95f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔夜 | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2017年9月23日 0時

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