肆拾弍─燭台切光忠─ ページ43
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「ぁ、鶴さ……ごめ」
すぐに謝罪しようと口を開き、鶴さんの方へと歩み寄って手を伸ばすが……その手は叩き落とされた。
「……光坊、お前は俺のことをそういう風に思ってたんだな」
「──っ、ちが」
「違わないな。まさかここまで光坊に嫌われていたとは。
……なぁ、知ってるか?
人間ってのはな、自分に余裕がなくなった時に本性が現れるらしい。
先代から聞いたことがある」
何も、言い返せない。
だって、彼は何も間違ったことを言っていないから。
僕の言うことも決して嘘ではなく、彼のことを嫌っていた訳では無い。だけど心のどこかで、壁を作っていたのかもしれない。少し前からいる僕と伽羅ちゃんと……最近来た部類に入る鶴さん。同じ境遇じゃない以上、共有できないこともいくつかあった。
「──図星、か。
っ、なんで…………」
返す言葉もなく俯くと、唐突に胸倉を掴み挙げられて鶴さんと強制的に目が合う。逸らせない。
彼の綺麗な、伽羅ちゃんよりも明るくて鮮やかな目は涙が滲んでいた。
「なんで……っ、なんで！今まで黙ってたんだ」
──え。
「そう思っていたならいたで、なんで俺にそれを言わなかったんだ！
言ったら俺が怒るとでも思ったのか？
逆だ!!
思っていることがあるなら、言ってくれないと分からないだろう！
特にお前は普段にこにこしてるんだから、思っていることがあるなら……目を見てしっかり言うこったな!!」
そのまま僕を掴む手を勢いよく離し、踵を返し歩き出す。
唐突に放たれた衝撃を受け止めきれず、思わず尻餅をついてしまう。
一瞬遅れて立ち上がってから彼の方を向くが、その背中が振り返る様子は無かった。
僕は、なんて事を。
鶴さんに謝って、ちゃんと話し合わなきゃ……僕達が、彼に話してこなかったことも全部。
「──ぁ」
すると遠ざかっていく背中が、小さな声と共に止まった。
その方向を見ると、少し前に見送った、僕より随分小柄な道着姿。
「…………主、くん」
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朔夜(プロフ) - あみあみさん» 今週もコメントありがとうごさいます！来週テストですか・・・頑張って下さい！私もそろそろ学校が始まるので更新ペースが・・・頑張りますね・・・これからもよろしくお願いします！ (2017年9月16日 13時) (
レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - ついに続編かーーー 来週楽しみダーーー あっ、来週私学校のテストダ・・・ よし、この小説を読むためにテストがんばりまーーーーす (2017年9月16日 12時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - あみあみさん» コメントありがとうございます！どうも今回、更新日時表示が途中までオフだったみたいで・・・私自身「何故！？」と思いながら何度も更新したので見にくかったと思います・・・すみません！ (2017年9月10日 9時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - 更新されてからすぐに読みました 朔夜さんサイコーーーーーーー (2017年9月10日 2時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ゆらさん» わざわざコメントありがとうございます！主人公は私も「こんな友達ほしいなぁ」と思いながら作ってるのでそう言っていただけて本当に嬉しいです！これからは忙しくなるので更新ペースは落ちそうですがどうかよろしくお願いします。 (2017年9月2日 23時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
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