拾弐─へし切長谷部─ ページ13
・
浴場からやや険しい表情で出てくる審神者。
「では長谷部殿、私はこれで」
去っていく一期を眺めながら審神者に向き直る。
そしてするべきは、謝罪だ。
「先程は動転していたとはいえ、あのような真似をしてすみませんでした」
その表情から見ても、今までの経験から見ても、俺の行動が彼女の機嫌を損ねたのは確かだ。
ここで謝罪して、罰を俺単体で済ましていただけるなら儲け物。……最悪俺が折れようとも、だ。
頭を垂れていると、頭上に彼女の気配。
殴られるか。それとも折られるか。彼女は喋らないから、声を荒げられることはなさそうだ。
すると俺の顎をすっと指で持ち上げ、目の前に掲げられたのは拳ではなく、紙。
『誰が怒ってると。』
「……はい？」
俺が聞き返すと、もう1枚紙が追加される。
『私こそ、さっきは誘導尋問みたいな真似してすまなかった。』
「え、……いえ」
思わず返事が遅れたその時だった。
指で支えた俺の顔に、審神者の顔が近付いてくる。そして耳元に口が寄せられる。
「かかりましたね、長谷部さん」
耳元で嬉しそうに囁くそれは、さながら悪戯の成功した子供のようでもあった。
しまった、何を！
はっとして顎に添えられた手を払おうとした瞬間、体に流れ込んでくる暖かさ。
これは……霊力？
体を見ると怪我が綺麗さっぱり消えていた。
「な、ぜ……」
どういうつもりなのか、彼女は俺をどうするつもりなのか、皆目見当もつかない。
しかし彼女は手入れをしたことに満足したようで、1人で部屋までの道を引き返していく。
それを追いかけながらも、拭えない不安感と共に俺の背中には冷や汗が伝っていた。
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朔夜(プロフ) - あみあみさん» 今週もコメントありがとうごさいます！来週テストですか・・・頑張って下さい！私もそろそろ学校が始まるので更新ペースが・・・頑張りますね・・・これからもよろしくお願いします！ (2017年9月16日 13時) (
レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - ついに続編かーーー 来週楽しみダーーー あっ、来週私学校のテストダ・・・ よし、この小説を読むためにテストがんばりまーーーーす (2017年9月16日 12時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - あみあみさん» コメントありがとうございます！どうも今回、更新日時表示が途中までオフだったみたいで・・・私自身「何故！？」と思いながら何度も更新したので見にくかったと思います・・・すみません！ (2017年9月10日 9時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - 更新されてからすぐに読みました 朔夜さんサイコーーーーーーー (2017年9月10日 2時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ゆらさん» わざわざコメントありがとうございます！主人公は私も「こんな友達ほしいなぁ」と思いながら作ってるのでそう言っていただけて本当に嬉しいです！これからは忙しくなるので更新ペースは落ちそうですがどうかよろしくお願いします。 (2017年9月2日 23時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
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