今日:16 hit、昨日:41 hit、合計:210,596 hit
小｜中｜大
207. ページ7
歓楽街での用事は、俺の着替えの調達だけだったらしい。
用を終えた俺たちは表通りで一台のタクシーを捕まえて駅前まで移動すると、ありふれたビジネスホテルの中へと入った。
どうやら今夜の隠れ家は、このホテルとなるようだ。
俺を追いかけてくれているはずのジンは、今、どこにいるのだろう。
タクシーで彼女が行き先を告げていた時の声は、駅名は、きちんと彼に届いているだろうか。
ああ、でも。
ホテルの名前や、部屋の番号まではわからないはずだ。
周到な彼女はこの部屋を昨日から借りていたらしく、そのためフロントで手続きをすることはなかった。
だから、部屋番号はまだ、音声としての情報にされていない。
彼が、今日中に俺の元へたどり着くのは、もしかしたら難しいかもしれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 248人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2021年2月19日 9時
