【コナン】寝て起きたら前世の記憶思い出した。【男主】 (ページ7)

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さて、一旦はライに救われるスコッチだが、最終的には自害を選ぶこととなる。

直接のきっかけとなるのは、スコッチからのメールを受け取って慌ただしく屋上へと階段を駆け上がってくるバーボン、つまりは零の足音だ。

NOCがNOCを殺してしまうなんて、しかも助けようと急いだ行動が裏目に出るなんて、やはり世界は残酷だ。

だが、ここまででひとつ幸いな事実がある。

それは、スコッチの周りには本当は敵がいなかったのだ、ということ。スコッチを見つけた瞬間有無を言わさずズドン、とするような野蛮な人物は一人もいない。

つまり見つかることそれそのものは、さして問題では無いのだ。無論、ライとバーボンに限定してのことだが。
それでも、多少時間に猶予があるというのは有難い。

問題はその間にどうやって景光を救うかだ。

方法としてまず考えられるのは、ライがスコッチを保護してくれることを信じ、逸るバーボンの足止めをすること。

バーボンの足音さえなければきっとスコッチの寿命は伸びる。

とすれば、事件当日に俺はバーボンと共にいるか、あるいはすぐ接触できる場所にいなくてはならない。

果たしてそれは可能だろうか。

今の俺ならば、零と連絡を取り合うこともできる。しかし公安所属となった暁には、2人とも俺と縁を切ろうとすることなど目に見えている。

そうなった状態で、ごく普通の一般人がバーボンやスコッチとしての彼らに接触するのはほぼ不可能だ。

どうしたってそれ相応の情報網が必要になるだろう。それはきっとまともな人間では手に入れられない情報だ。いわゆる”裏の世界”に、片足を踏み入れる必要がある。

ならば、バーボンのように探り屋…もとい、情報屋のような副業でも営むべきか。

これは案外悪くない考えのような気がする。

情報屋ならばきっとバーボンとの接点もできるし、そこから黒の組織に繋がる情報も得られるかもしれない。

あぁ、だめだ。情報が得られたからと言ってそれが活用できる立場になければ仕方がないではないか。

振り出しに戻されたような気分に陥った俺だったが、ふと簡単な方法を見落としていたことに気がついた。