【コナン】寝て起きたら前世の記憶思い出した。【男主】 (ページ32)

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「ジンさん、さては完全に俺で遊んでましたね？」

「ククッ……あとで適当なチョーカーでも買ってやるよ。首輪みたいなのがそんなに嫌なら、ネックレスとかにしてもいいぜ。お前の言う通り、要は目立てばそれでいいんだからな」

正直、首輪でさえなければもうなんでもいい気分だった。

だがネックレスだと万が一どこかに引っ掛けたりして壊しかねないし、余程派手で大きなものを選ばないとすぐには気づいてもらえない可能性もある。

うっかりそんな状態で組織の皆様に見つかったりしたらアウトなので、やはり目立ちやすいチョーカーがいいだろう。

チョーカーに乾杯。

首元が見えてないといけないから、これからの季節に大活躍するタートルネックの服が着られなくなるのは少し辛いが、背に腹はかえられない。

…というか、もしかしてマフラーやネックウォーマーも身につけられないんじゃないだろうか。冬に首筋スカスカなのは寒すぎる、凍えてしまうではないか。

いや待てよ、よく考えたら別に常に見えてる必要は無いかもしれない。組織の誰かさんが目の前にいる時だけ、防寒具を外して『このチョーカーが目に入らぬか！』と見せつけてやればいいのではないか。

そんな感じに脳内でいくつかの自問自答を繰り返した結果、俺はジンにチョーカーを買ってくださいと頼んだ。

「わかった、なにか具体的な希望はあるか？からかった詫びだ、多少の我儘くらいは聞いてやる」

「あまり派手な物でなければなんでもいいので、ジンさんの判断に任せます。

ですから、あなたのペットを名乗る上で相応しいものを選んでくださいね。

俺のせいであなたの評判を落とす訳にはいきませんから」

ペット、という言葉を少し強調してそう言えば、ジンは満足そうに鼻を鳴らして応えてくれた。

覚悟を決めたあの日からおよそ半年、成果は上々。

有難いことにジンのペットという称号まで手に入れた。彼が後ろ盾になってくれるなら、組織の中では怖いものなど何もない。

あとはこのまま、最期の日まで駆け抜けてやるだけだ。