_ ページ9
トッポside
"ほら、ここ"と自分の首筋を指でさして示してあげると
足早に洗面所へと確認をしにいったウル。
戻ってきたかと思うと、メイク落としのシートを持って
ソファに座りニヒルな笑みを浮かべていた。
「 ふふ、トッポこれなぁ メイクやねん 」
というと、首についた痕へとシートを擦るウル。
数秒経つと、シートには赤い色が移り、首筋にあった痕は
綺麗に消えていた。
びっくりして、ウルへと目を合わせればまた、無邪気な
笑顔を見せて笑っている。
青「 ... どんなイタズラやねんて 」
「 イタズラちゃうよ。このキスマもどきみたいなん
つけとくだけでな、男の人は一歩引くねん 」
青「 .. じゃぁ、男の人につけられた訳とはちゃうんやな？ 」
「 ふふ、違うよ。びっくりした？ 」
青「 うん 」
こんなんつけた男しばいたろうか、って思ったで。
なんて喉元まで出かかった言葉は飲み込んで、とりあえず
ウルの隣へと腰を下ろせば、さっきまで張っていた気が
一気に抜けたような脱力感に襲われる。
青「 変に心配してもうた 」
「 そうなん？ 」
青「 うん、ウルが動揺さすから何しに
フロア来たか忘れてもうたで 」
「 うそ、ごめんやん 」
青「 んふ、ええよ。ウルが変な男に捕まってなくて安心した 」
「 ふふ、ありがとうトッポ 」
" せやけど今度からは気をつけななぁ。
こんなんガムやジョニーに見られたらただ事じゃないし "
と、困ったように眉を下げて言うウルを見て、魔性とは
こういう子のことを言うんやろうと納得した。
やから、ちょっとでも仕返ししたくなって、隣に座るウルの
手を引いて身体を引き寄せ耳元で呟いてやる。
青「 今度から言うてくれれば痕は俺がつけたるのに。
んふ、これは消えへんけどなぁ」
「 ... っ！ 」
耳まで赤くしたウルなんて珍しい。
そのまま抱き締めて首筋へと口を付けると、ピクッと
反応したウル。
どんな表情をしてあるのか見て見たくなって、
ソファへと押し倒せば、目が合うと手で顔を隠す。
青「 とか言うてみたりして ？」
「 ... もう、心臓バックバクやったって 」
青「 んふ、 顔真っ赤やん 」
「 トッポの顔見られへん 」
青「 なんでやぁ今日は一緒に寝よう？ 」
「 無理っ！ 」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トカネ(プロフ) - yukipomさん» コメントありがとうございます！ご期待に添えるようなお話少し考えてみますね！ (2021年8月23日 19時) (
レス) id: 5feb08e874 (このIDを非表示/違反報告)
yukipom(プロフ) - いつも楽しみにしています！aceとの絡みが大好きで、イチャイチャしているようなシーンがあったら嬉しいな、と個人的に思っています...!!これからも応援しています！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: d4b0b7f178 (このIDを非表示/違反報告)
たろ - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: e553bc82f3 (このIDを非表示/違反報告)
トカネ(プロフ) - 美緒さん» ありがとうございます！コメントが力になります。頑張ります！ (2020年2月25日 23時) (レス) id: 031bb84857 (このIDを非表示/違反報告)
美緒(プロフ) - おもしろいです！更新楽しみにしてます！ (2020年2月19日 16時) (レス) id: c6da47857f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トカネ | 作成日時：2020年2月9日 1時
