2 決意 ページ2
『……家政婦?どうして私に?』
「最近皆さん、忙しくて今まで以上に生活が狂ってるんだよ。体調壊してるやつもいるし。
特にてつやさんはもともと生活スキルが本当に低いから、今の忙しさだと体がついていけなくなるんじゃないかって思ってて。
それで、Aちゃんに頼もうと思った理由なんだけどね、……」
理由を聞いて、私は決心した。
『分かりました。私で良ければやらせてください。』
「…本当?!あぁ、すごく助かる、ありがとう!早速明日からお願いしてもいい?」
『えぇ!明日ですか?でも私仕事もありますし…』
「ああ、その事なら大丈夫。もう社長とほとんど話は済ませてあるから!あとはAちゃんの意見を聞くだけだったの!」
『そ、そうなんですね…』
「これから仕事内容とかの打ち合わせしたりするから、とりあえず荷物まとめちゃって!」
『え?もう会社には戻って来ないんですか?』
「うん、住み込みだからね。」
『住み込み?!?!』
「あれ、言い忘れてたっけ。東海は岡崎住みだし、スケジュールとかの問題で夜すごく遅くなったり早朝になったりで、通うとなると交通機関もやってなかったりするから、住み込みにしてもらうことにしたんだよ。
でもAちゃんも住み込みの方が楽でしょ、家賃もないし、ガス代も水道代もタダでいいし!」
『家賃とかはすごく助かるんですけど、東海オンエアさんに迷惑じゃないですか?
全然知らない女が家に住み込んでるって…』
「いや、大丈夫!むしろ嬉しいんじゃないかな笑Aちゃんみたいな可愛い子が来てくれたら。
それに撮影だけの家だから、1日丸ごとメンバーと過ごすことはないよ!安心して!」
『そ、そうですかね…?不安しかないです』
「まぁ、まずはやってみよう!絶対Aちゃんに向いてると思うし。嫌だったらすぐ辞めていいから」
『はい…分かりました。亀山さん、気にかけてくださって本当にありがとうございます。私なりに精一杯頑張ります。』
不安でいっぱいだけど、亀山さんの話を聞いて、しっかり頑張ろうと思った。
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作者名:はるまき | 作成日時:2020年1月21日 20時