愛し方愛され方 【東海オンエア】

ストレス解消法とは Ryo ページ3

「ねぇ、りょうくん」
「ん？」
「人間ってね、好きな人とハグするとストレス減るらしいよ」
「あー、なんか聞いた事あるかもしれない」
「あーあ。私のストレス解消してくれる人いないかなぁー」
「はいはい。ハグしてほしいんでしょ。おいで」

私がわかりやすくハグしてほしいことを伝えると、りょうくんは私に向かって手を広げてくれる。

私は早くりょうくんにぎゅってしてほしくて急いでりょうくんの腕の中に収まると同時にぎゅっと少しりょうくんのハグしてくれている腕の力が強くなる。

「……Aちっちゃいなぁ。俺がハグしたら埋まっちゃうじゃん。笑」
「違いますー。りょうくんがでかいんですー」

そう言ってりょうくんの胸に顔を埋めるとりょうくんの匂いがする。

私はこの匂いがとっても大好きで、とっても落ち着く。

「んー、いい匂い」
「なんかいっつも言ってるけど俺別に匂い無いと思うんだけどなー」
「んーん。あるの。りょうくんの匂い」

そのまま頭をぐりぐりすると頭をりょうくんに抑えられた。

「なんかこうやって好きな人と触れ合えるって幸せだね」
「Aが何だか珍しいこと言ってる」
「りょうくんも物好きだよね。私みたいな人選ぶなんて」

私はりょうくんのことずっと高嶺の花だと思ってたから。

そう言おうとしたけど、言えなかった。

りょうくんにキスなんてされてしまったから。

「A、自分がモテるってこと自覚してないでしょ。俺の方が他の男に取られないようにするの大変だったからね？」
「……Aはよく俺よりも俺の事が好きって気持ちが強いって言ってるけど、絶対俺の方がAの事好きって気持ち強いから！」

「……ふふっ」

「ふふふふふっ」

「……なんだよ、人がせっかく素直に言ってあげてるのに」

「いやぁー嬉しいなぁって思って」
「りょうくんにこんなに愛されてるなんて幸せだね」
「それだったら俺だってAと好き同士で幸せすぎるよ」
「……私達とんだバカップルだね」
「まぁ、いいんじゃない？笑」
「そうだね、幸せだもん」

私のストレス解消法はとっても単純なことだけどとっても幸せなこと。

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