愛し方愛され方 【東海オンエア】

体調不良 Ryo ページ11

しんどい。

関節が痛い。

寒気がする。


この三拍子が揃ったらもう熱があるとしか思えない。


なんとか力を振り絞って、仕事を終わらせて家に帰ってきた。


だけど着替える気力もご飯を作る気力も一緒に住んでるりょうくんに体調が悪いって伝える気力すらも無くて、そのままソファーで寝てしまった。



起きた時にはベッドの中でちゃんと布団を被って冷えピタを貼られていた。


帰ってきた時よりはだいぶ体も楽になっていて、何よりりょうくんの顔が見たかった。


そう思って私がベッドから出ようとするとドアが開いた。


「A。起きたんだね。調子どう？」
「……りょーくん……」
「どうした？笑 まじでLINEの返信も無いし、家帰ったらA死にかけてるしびっくりした」
「……ごめんね……」
「もう、さっきからなんでそんな泣きそうなの笑」
「だって、りょうくん早く会いたいって思ってたんだもん……」
「なにそんな可愛いこと言ってんの？笑 ほら、お粥作っといたから食べよ？」


あれ、私ってこんなに甘えるっけ。


これは熱のせい。頭が熱で侵されてるだけ。


でもなぁ。


熱がなくてもこれくらい甘えれたらいいのになぁ。

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