○あの青い空と海に ページ8
りょうside
イライラしてる時なんて時々なんだ。
いつも君は俺たちのことばかり気にして。
誰かが体調を崩すと料理をしに来てくれる。
誰かが彼女が出来たら、喜んでくれる。
嬉しいことも、悲しいことも、共有してくれる。
「りょうくん、お買い物行きたい」
り「ん、いーよ。」
そして俺を頼ってくれる。
学生の頃から、どうしても目が離せないやつで。
体育とか、苦手そうに見えて、なんだかんだ出来てたり…バカっぽく見えて、成績が良かったり…
気づくと目で追っていた。
「りょうくんといると、落ち着く」
り「なにそれ、サラッと嬉しい事言うじゃん」
君からの言葉で、冷静を保てなくなる。
「恋愛するって、楽しい？」
り「それは、人それぞれじゃない？」
「そうだよね。」
り「なに、A。恋愛してるの？」
「・・・・。」
黙った君を見て、心が痛む。
り「黙んなよ。」
「恋愛したい。」
それは、もうすでに誰かを見つめているの？
それは誰なの？
そんな事も聞かずに、
り「少なくとも、感情は豊かになるよ」
アドバイスなのかなんなのか。
「わたし、ドキドキしたり、胸が苦しくなったり、することがある。」
り「それは、恋だね。」
それが俺であれば、幸せだ。
でも、俺に言うってことは、違うんだろう。
「みんなすごいよね。それを乗り越えて、恋愛してるんだもんね。」
り「楽しいんだよ。それが。」
へぇ、それが恋愛か。
なんて言う君を見つめた。
り「ねぇ、A。ドライブがてら、海でもいかん？」
「今から？遠くない？りょうくんが大丈夫なら、行きたい」
君のためなら何処へでも。
流れる海を見つめて
「はぁー！海気持ちいいね！嫌なこと忘れられそう！」
り「嫌なことって？」
「ううん、なんでもなーい！」
海と空の青さが、君の顔を照らす。
り「俺はなんでも話して欲しいな」
「ん？りょうくんには話してるよ？」
なんでもない の中には俺に言えない何かがある。
り「そっか。」
「りょうくんは、私にとって海みたいだよ。ひろーい心で受け止めてくれるから。」
そんなセリフ、他の奴には聞かせたくねえ。
そんなことを思って、今日も君から目が離せない。
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tee(てぃー)(プロフ) - らいさん» ありがとうございます！暖かいお言葉感謝いたします^_^ (2018年8月14日 6時) (
レス) id: 63b76d8e67 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 新作お待ちしてます！ (2018年8月9日 2時) (レス) id: 6e55d017c7 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 100票目いただきました( *´艸｀)すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年8月9日 2時) (レス) id: 6e55d017c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tee(てぃー) | 作成日時：2018年1月13日 23時
