◎私は君色で染まる。【としみつ】 ページ16
虫「やっと気づいたの？」
虫さんは、ずっと前から気づいていたらしい。
「でもさぁ、としみつはさ、私のこと絶対嫌いだよね。いつもキレてくるし。」
虫「どうかな？愛情の裏返しってパターンもあるし。」
「あのとしみつだよ？好きな人には奥手で話しかけられなさそうだもん。私への扱いとは大違い。」
なんで素直になれないんだろ。
と「おはよー。」
「わ！珍しい！遅刻してない！」
と「お前さぁ、いつも遅刻してるみたいに言うなよ。だから変なイメージつくやん。」
「だって本当じゃんか」
と「うざ。」
またケンカ。私が悪いのかな。そうだよね。
あー、もう馬鹿馬鹿！なんでこうなんだろ。
と「ほら、緑茶。」
「あ、ありがとう。」
不意にこうやって、優しくする。
そのせいでまた、好きになる。
「なんで優しくするかな。」
と「ん？なんか言った？」
「言ってなーい。」
と「変なやつ。」
結局はいつも隣りにいた。
当たり前だと思っていた。
としみつが合コンに誘われたから行ってくる。
と行ったときは居ても立っても居られなかった。
結局何事もなかったと知って、ホッとした。
あぁ、結局考えてる。
としみつが居ない世界は考えられない。
いつもの公園、買い出しついでに2人で寄った。
また緑茶を買ってきた。
と「なんで緑茶がすきなの？」
「緑だから。」
緑というカラーにいちいち反応するようになった。
と「お前、緑好きなの？」
「としくんカラーだから。」
と「は？なんで急に。」
「知らない。いつのまにか。好きな人の色は、好き。それだけ。」
と「それって期待していいの？」
「うん。いい。」
しばらくの沈黙のあと、
と「そろそろ行こうか。」
告白をスムーズにしてくれない。不器用男。
それとも、私のことが好きではないってことか。
「うん。」私が立ち上がると、
いきなり止まってとしみつはこう言った。
と「手、でも繋ぎませんか？」
「え？う、うん。」
こんなに近くに居たのに、小学生ぶりに繋いだ手。
大きくてあったかい。
それだけでもっと、愛しくなる。
と「あ、」
また立ち止まるとしみつ。
「へ？」
と「キスでもしませんか？」
ついつい笑ってしまう。
と「なんで笑う。真面目だ、こっちは。」
「はい！お願いします！」
笑って答える私にそっとキスをする。
と「ばーか。好きだ。」
「うざ。わたしも、大好きだよ。」
そういうとまた、私の手を握り、歩き出す。
いつまでもこの幸せが続くといいな。
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tee(てぃー)(プロフ) - らいさん» ありがとうございます！暖かいお言葉感謝いたします^_^ (2018年8月14日 6時) (
レス) id: 63b76d8e67 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 新作お待ちしてます！ (2018年8月9日 2時) (レス) id: 6e55d017c7 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 100票目いただきました( *´艸｀)すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年8月9日 2時) (レス) id: 6e55d017c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tee(てぃー) | 作成日時：2018年1月13日 23時
