◎私は君色で染まる。【りょう】 ページ15
虫「やっと気づいたの？」
「え？」
虫「りょうくんでしょ。見てたらわかるよ。」
「えー、もうっ。」
虫「好きって感情は、ずっと昔からでしょ？」
「うーん、多分。」
虫「りょうくんなら、幸せにしてくれるよ。」
「そうだといいけど。」
撮影日
2グループに分かれて買い出しと準備に。
り「A！俺と準備ね。」
「うん！」
りょうくんのご指名で、私は準備班。
今日は大掛かりなため、部屋中を片付けて
部屋にブルーシートをひく。
そう、人間ボーリング。
こんな馬鹿なことも、りょうくんと一緒だと楽しい。
り「あーこの企画うざいなー。」
そんなりょうくんのうざいには、東海オンエアへの愛が詰まっていることは知っている。
真剣に片付けていると、一枚の写真が目に入る。
り「懐かしいね！海！」
高校の時みんなで行った海。
「また行きたいなぁー！」
わたしの一言を覚えていたのか、数日後、撮影の後にりょうくんが海に誘ってくれた。
「りょうくん！ありがとうね」
り「ううん！俺も来たかったし。」
つくづく海の似合う男だな、と感じた。
り「A、なんで海に来たかったの？」
「あの日を思い出すから。」
高校時代、部活を引退したあとだった。
り「なんか部活終わると、一気に寂しくなる。」
そういって海を眺めるりょうくんの後ろ姿。
「でも、たくさん遊べるようになるね。」
そんなわたしの一言に、
り「Aと遊べる時間が増えるなら、いっか。」
そう言って私の頭をクシャクシャとする。
そんなりょうくんの姿が、
思い出すたびにドキドキと胸を高鳴らせる。
り「2人で来ると、また新鮮だね。」
「うん。また2人で来れるといいな。」
り「じゃあ、また俺と来てくれる？」
「え？当たり前だよー、そんなの。」
り「メンバーとしてじゃなく、友達としてでもなく、
彼女として、来て欲しいな。」
「ん？え？」
り「ごめん。遠回しだった。俺と付き合ってください。」
りょうくんの真剣な表情に自然と涙がこぼれる。
り「なんで泣くの。」
そう言ってまた私の頭をポンポンとする。
り「いい？いいなら、抱きしめたいところなんだけど。」
うん、うん。と必死で頷く私の肩をギュッと寄せて、抱きしめるりょうくん。
り「あー、やっと言えた。」
「え？」
り「メンバー内恋愛、俺らでオッケーにしよ。」
悩んでたのは私だけじゃなかったみたい。
り「好きだよ。」
そういって、優しくおでこにキスをした。
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tee(てぃー)(プロフ) - らいさん» ありがとうございます！暖かいお言葉感謝いたします^_^ (2018年8月14日 6時) (
レス) id: 63b76d8e67 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 新作お待ちしてます！ (2018年8月9日 2時) (レス) id: 6e55d017c7 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 100票目いただきました( *´艸｀)すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年8月9日 2時) (レス) id: 6e55d017c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tee(てぃー) | 作成日時：2018年1月13日 23時
